読書感想♪「生殖記」：2025年5月8日｜ソナ(SONA)のブログ

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プライベート

投稿日：2025-05-08 18:49:45.0

読書感想♪「生殖記」: 私の趣味の一つに読書があります＾＾
面白かった本などをブログで紹介していけたらいいなと思ってます♪

最近読んだ本で心に残っているのが、朝井リョウさんの『生殖記』という作品。タイトルだけ聞くとちょっと構えてしまうかもしれないけど、中身はすごく静かでリアルで、私たちが当たり前だと思ってる「生き方」の選択に、優しく問いかけてくるような本でした。

この物語では、同性愛者の男性が主人公で、自分は“生殖”というものからは少し距離がある存在だと感じながら、社会や他人との関係を見つめていきます。

その視点がすごく冷静で、「なんで私たちは“次の世代を残すこと”が当然って思ってるんだろう？」って、ふと立ち止まりたくなります。

社会って、なんとなく「増えること＝いいこと」「成長すること＝正しいこと」っていう空気が強いですよね。家族を持つ、子どもを育てる、仕事でも拡大・発展を目指す…。もちろん、それが幸せな人もいるし、それを否定するわけじゃないけど、そうじゃない選択をする人に対して“それってどうなの？”みたいなまなざしがあるのも事実。

作中で、主人公の同期の女性が結婚や出産の話をするシーンがあって、「女性は人生のどこかでちゃんと子どもを産むことを考えなきゃいけない」みたいなプレッシャーを、淡々と、でも確かに感じている様子がとてもリアルでした。

そんな中で思い出したのが、フェムケアの考え方。フェムケアって、単に体をケアすることだけじゃなくて、「自分の身体や生き方に、自分の意思で向き合うこと」なんだと思うんです。他人や社会の価値観じゃなくて、“私がどうしたいか”を大事にするということ。

さらに本を読んで知ったのは、メスにもオスにもなれる生物がいるということ。

みなさまは　生まれてきて　オスにもメスにもなれるよって言われたらどちらになりたいですか？

私は、性別はメスだけどたまにオスになってみたいなぁと思います
両方の性が体験できたら、お互いの体の理解が深まって、よりみんな優しい世界になれると思うのに・・・

『生殖記』を読んで、「生むか生まないか」というテーマだけじゃなく、「どう生きるか」「何を大切にして生きたいか」を、自分自身の視点で考えるきっかけになりました。どんな選択も尊重される社会であってほしいし、自分もそんな空気を周りに作っていけたらいいなと思います。