カラーについて　その３：2009年9月15日｜ヘアーメイクアイ(Ai)のブログ

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投稿日：2009/9/15

カラーについて　その３: さて、前回の続きです。

グループ１のカラー剤の染まる仕組みは
なんとなく伝わったでしょうか？

このグループの薬はアルカリ剤の力を使うことから
アルカリカラーと呼ばれています。

似てるので弱酸性カラーとか、中性カラーとかもありますが
髪の毛は普通の状態でPH5,5とかの弱酸性なので
そこから見たらPH7の中性もPH6位の弱酸性もアルカリ性寄りなので
キューティクルは開きます。その力で色素を髪の毛の中に押し込む感じです

ただ、過酸化水素の反応は低いので髪の中のメラニン色素を破壊する力（ブリーチ力）は弱いです。なので明るめの色に染める事が出来ません。
全般的にみて、染まりが悪い、染まりにくいカラー剤です。
基本的な仕組みはアルカリカラーと同じです。

アルカリカラーは髪の明るさを自由に変えられ、色の自由度も高いのですが
問題もいくつか有ります。

・まずは髪の中にアルカリ剤が残留してダメージを受け続ける事でしょうか。

本来弱酸性の髪がアルカリ性になっていると、キューティクルは開きっぱなし
で髪の中のタンパク質や水分、脂質などがどんどん出て行ってしまいます。

・過酸化水素がメラニン色素を破壊(ブリーチ)する時に周囲にも被害が出る事
も、ダメージの元になって問題ですが、コレをしないと人工色素も定着しないので、白髪染めでもやってるんですよね。

でも、他のカラーだと明るく出来ないので、明るくしたい人は
アルカリカラーでないとダメなんですよね。

後、誤解を受けがちなのですが

ブリーチもカラーも仕組みは同じですが、ブリーチ剤には色素は一切含まれて
いません。入っているのはブリーチ力を高めるための強いアルカリ剤のみです

そして、このブリーチ力というのは髪の毛の中の天然のメラニン色素を
分解し壊していく力であって、染めた時に入れた人工色素を分解する力じゃ
ないと言うことです。

なので、黒染めした色やカラーで入れた色を落としたいからといって
ブリーチしても、そこの色はあまり変わらないという事を
知っておいてください。

黒染めした髪をブリーチすると、根元の新しく生えてきた部分だけ
金髪になってしまい、毛先は黒いままという失敗をします。

人工の色素を落とすには、専用の薬が必要になります。

これはまだ薬局などでは扱っていないと思うので
是非美容院でやってください。