素直な心：2015年5月19日｜サロンドアイのブログ

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投稿日：2015-05-19 14:39:10.0

素直な心: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　松下幸之助の「運を開く言葉」寄り
パナソニック創業者松下幸之助は、人の意見に耳を傾け実行し、その結果を反省検討し、また実行するという実行と深い思索との繰り返しの中から、マイナスをプラスに変えるものの見方・考え方を身に着け、
大成功しました。その極意を紹介します。少し硬い話になります。

　＊素直な心になりましょう！

皆様に申し上げたいのは、常に心を素直にするということです。

素直な心は「あなたを強く正しく聡明にします」と言うことです。

みんな色眼鏡を以ってものを見ますから、いろいろな問題がある。けれども、素直な心で、何ごとでも真実を見ようという考えがあれば、全てのものがそのまま見えます。

素直と言うと一般的にはおとなしく、何でも人の言うことをよく聞いて、良かれ悪しかれ、言われた通りに動くことだと解釈されていますが、松下が言う「素直な心」は、もっと力強く、積極的なものです。利害や感情、知識や先入観など、あらゆるものに捉われず、物事をありのままに見る心です。

従って素直な心になれば、物事の実相が見えてくる。成すべきこと、成すべからざることも分かってくる。そこから、成すべきをなし、成すべきでないことを成さない勇気も湧いてくる。更には、寛容な心、慈悲の心も生まれ、人も物も一切を生かすような生き方が取れるようになる。また、どんな情勢の変化にも柔軟に対応でき、日に新たな活動を生み出せる。だから、「素直な心はあなたを強く、聡明にする」と言うのです。

松下は、碁を始めて習う人が毎日一回考えながら指し、一万回つまり三十年やると初段になれるという話を聞き、素直な初段になるにもその位掛かるだろうと考えたのです。つまり、素直になろうと念じて、「自分の仕事の仕方、人との対応などを省みて、素直さを欠いていなかったかと言う反省をしてみる」その様なことを毎日繰り返して、三十年経てば、やっと一人前になるというのです。

松下がＰＨＰの研究を始めて三十年経った頃、「もう、素直の初段になれましたか？」
と問われ、「いやゃ、初段に近づくとまた腹立たしい事が起こり、後ろに引き戻され
るんですわ」と笑って答えています。松下にとって、ＰＨＰ運動の核心である「素直
な心」は、自らの人生の目標でもあったのです。