小店覚ヱ書キ帖 144 たべる：2015年9月20日｜サロン(SALON)のブログ

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投稿日：2015-09-20 09:58:24.0

小店覚ヱ書キ帖 144 たべる: 先日の昼食、こんな絵の気持ちで食事を頂いておりました。

生きるということ、生きる糧のこと、それを慈しんで頂くということ。などなど。

ただでさえ、ブルーカラー業種。御客様からの御予約も ~ホワイトカラーのサラリーマン&OLの方たちののように、定時の昼食時間&休憩&始業終業ではない~ まちまちで精一杯、一所懸命やらせて頂いております。

御蔭様でブルーカラーなりにごはん食べさせて頂いている訳です。時には感謝の言葉という栄養も幸いにいただきつつ。

食事のことですが、界隈にありそうで、何もないので、また限られた時間での昼食や休憩なので、一日の中で「食べる事、食べる時間」はその時々、出来る限り、大切にしているつもりです(ただブルーカラー故に、時に乱暴にならざるを得なくなってカップ麺作って、それを結局延ばしてしまって廃棄なんてこともあります)。

ちなみに先日連日は、タイミング良く、お昼時間がいい感じであったので、スタッフと手分けして自炊です。お米を研いで、浸水して、ふっくらした白米を炊きます。農家の友人から頂いた宇目のお米、すごい美味しいです。今度はちゃんと買わせて頂こうと思います。30kgで8000円とか(この食味でこの価格!)。

食べる事を考えると、その先にある農業のことなんかも知らないなりに興味もったり、勝手な心配をしたりもします。農家全般高齢化や後継者不足、重労働の割りに低い対価等問題山積だとか。食料自給率は下がる一方なのは然ることなのかと考えたり。

閑話休題。

お米を炊いているその間にしめじの味噌汁作って、葱をたっぷり入れて、、。切子の明太に、すりごまかけた高菜漬、大根漬、海苔etc、、、。簡素な食事でも、ブルーカラー職種の肉体労働故、心底味わいが豊かに複雑にすら感じ、お腹は勿論、心のポケットまで幸福感で一杯です。

こういった食べれるという行為、とても贅沢な気がします。我々にとっては日常の景色でも、newsなどで知る限り、世知辛い世の中と知ると尚更です。

政治的資金的力も無い状態、今自分に出来る事は目の前の御客様に精一杯技術を還元することのみです。そしてそれで食べ繋いで、生きて行く。

食の安全とか、上述した様な事とか色々ありますが、日常では余り神経質にならずに、食べる事を愉しみつつ、比較的選択して食べて行く事ができる豊かさに感謝し、慈しみ、より大切にしていこうと思います。