小店覚ヱ書キ帖 173 「路上料理人」：2016年2月26日｜サロン(SALON)のブログ

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投稿日：2016-02-26 11:55:22.0

小店覚ヱ書キ帖 173 「路上料理人」: ググッとクル、記事を発見。

そのタイトルも『「路上料理人」と呼ばれる男都会に生きる覚悟と現実」』だそうです。
＜引用＞http://news.yahoo.co.jp/feature/100

「現代の狩猟採集民族」と題して最初に報じたのは、ニューヨークタイムズであったそうです。

正直、内容的にはシリアスな諸問題がかなり含まれていると思いますが、個人的には或る種の「豊かさ」を感じます。

料理の写真は一枚しかありませんが、その他の写真や文字情報からすると、普通に、いやケッコウ美味しそうに見えるのです(しかも、そこら辺の料理下手な主婦や、採算性最優先な不味い食べ物を出す自称食事処よりも)。

いや、それだけではない、この「豊かさ」なんなんでしょう。

ブランド鞄を持ってマクドナルド食べてる人、オーガニックシャンプーを客に店でノルマ営業(販売)しつつも、カップ麺啜ってる美容師。

兎に角、そういった人たち以上に何か圧倒的に「豊か」な気がします。

たまたま写真の日の献立。カレー、ブリ大根、キムチ(?)etcも組合せも不思議でありながら、そこには「手に入る材料を無駄にしない」という実直性と献立作成への柔軟性を感じ、「美味しそう」な印象を受ける訳です(そのうえ一品いっぴんが奇を衒っていないストレートな料理でもあります)。

しかも材料も時として、立派なものが使われることがあるという。

大きな視野での食料ロスで云えば、こうやって「機能」している方が、余程ベターな状況に思います。パリでは食料ロス問題で、ある一定サイズのスーパーであると食料品廃棄が罰則付きで禁じられる法律が成立した様です。

確かに食べれることが可能なものがロスで廃棄されるなら、それを受ける事が可能且つ有効に利用できるところへ流れた方が良いと思います(これとココイチ廃棄冷凍カツは別問題ですが)。

それにしても、現代と未来のカオスティックな状況の一片を垣間見る思いです。自分はいろいろ云っても、ライフラインが整い、寝る場所がある訳です。しかし、日によっては、この路上料理人が作るある日の献立よりも、忙しさにのまれ、慎ましいと云うには足らない御粗末なものを食べている事がある気がします。

ちなみに我々の本日の昼食は出汁醤油饂飩(鰹枯節、小葱、納豆)でした。これは美味くて且つ慎ましいと思っております。