【理系記事】縮毛矯正のケミカル話。その3：2021年10月7日｜カフノリカ(Cuffnorika)のブログ

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投稿日：2021-10-07 19:46:36.0

【理系記事】縮毛矯正のケミカル話。その3: くせ毛のお悩みに寄り添う美容室
カフノリカの甲斐錬也（カイレンヤ）です＾＾

「【理系記事】縮毛矯正のケミカル話。」シリーズという事で
つらつらとやらせて頂いているんですけれども

以前の記事では、アルカリ域での縮毛矯正と酸性域での縮毛強制
アイロンワークにおいては酸性域での方がリスクが高い場合がある
といった内容でしたが

なんとなくコレで両薬剤の特性が見えてきたかなと思います

では薬剤の話は一旦ここで終了しまして
次は縮毛矯正と一緒に施術するトリートメントをケミカルシンキングしていきましょう

※超ハイダメージの、一般的な美容室では施術を断られるような状態の話は除きます

という訳でまず
縮毛矯正とのトリートメントにおいて大きく分けると3段階あるのですが

・1剤をつける前の前処理トリートメント

・1剤を流した後の中間処理トリートメント

・2剤を流した後の後処理トリートメント

まずは順に「1剤をつける前の前処理トリートメント」のお話なのですが
結論から言うと僕はこの段階のトリートメントは基本的につけないです

何故かと言うと、この前処理トリートメントをすることによって
1剤の反応が減力してしまうのです

減力するとどうなるのかというと
薬剤選定の読みがずれやすくなり、毛髪が1剤に反応しすぎたり
はたまた反応が足りなかったり

1剤での結果が安定しないです

勿論考え方的には、ダメージの強いところに前処理のトリートメントをして
擬似的に根元から毛先まで健康な状態にして、そこに1剤をつける

この考えも間違いではないと思うのですが
そのトリートメントが毛髪の内部にどのくらい定着するのか、外部にどれくらい張り付くのか
そこに1剤をつけたら更にどんな状態になるのか、前処理トリートメントと1剤の成分によっての相性

最早、完全にそれらを読みきる事なんて不可能です

あと、きっちりダメージしている部分だけに前処理トリートメントをつける
そんなこと人間の手作業じゃ無理です

ただでさえ、ご来店時のお客様の毛髪の状態は千差万別で
生えている箇所や根元や毛先や右側左側で全く違います

そもそも把握し難い状態に、更に前処理トリートメントで分かり難くする
そこに1剤をつけて反応させておかしなことになる、、

ちょっと長くなってきたのでこの辺で！笑

では！

甲斐錬也