理容店や理髪店をなぜ「床屋」というのか？：2022年8月5日｜ムーディーズ(moody's)のブログ

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投稿日：2022-08-05 10:19:06.0

理容店や理髪店をなぜ「床屋」というのか？: 理容店や理髪店、散髪屋さんをなぜ「床屋」というのか？

私も始めはその意味を全く知りませんでした。

その床屋の起源は江戸時代にまでさかのぼります。

この当時、理髪業に従事する今で言う理容師さんのことを「髪結い」と呼んでいました。

江戸時代、板や竹を組んで簡易な床を張っただけの仮設の店や移動できる屋台（車輪が付いているわけではなく、折り畳み式。）のようなところで髪結いは仕事をしていたそうです。
このような商品を売るだけで人の住まない簡単な仮設の店のことを「床店」といいました。

床店は、かんざしや化粧品などを置く小間物屋や古本屋、薪商売、占方などもあり、様々な業種がありましたが、江戸では床店の髪結いが多かったため、「髪結い床」というようになりました。
それがのちに職業を表す「屋」が付いて床屋と呼ばれるようになったそうです。

改めて調べてみてこのような背景、由来があって「床屋」と呼ばれていたことがわかりました。

このように現在でも人々に口にはされているけれど、その意味や由来までは知らないということ、結構身近にもあったりもしますよね？

自分がまだこの職業を始めたばかりの頃は美容室が大流行した時代でもあり、この「床屋」と言われることに抵抗があり、正直好きではありませんでした。

しかし改めて由来を知りこの職業の奥深さを知ることができて嬉しいのと同時に、約150年程経った今その仕事をさせてもらっていると考えると、どう言葉にすればいいのか分からない位感慨深いものがあります。

この仕事を続けていられる限りその意味や背景を大切に、誇りを持ち続け日々精進して参りたいと思います。
　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　↓　先代、先々代が使用していた理容道具

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