ど～～でもいい話３６　～なにも言えなくて秋～：2018年11月2日｜和整体院のブログ

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投稿日：2018-11-02 12:09:37.0

ど～～でもいい話３６　～なにも言えなくて秋～: ハロウィンも終わって
今年のイベントはクリスマスくらいか？
子供の頃を思い出すと今時期は学芸会だったきがする
今は学習発表会と言うらしいのですが
僕の通っていた小学校はイベントが多すぎて
学芸会以外にも劇をすることがあった

あれは小学校５年生の頃
低学年に劇を見せるイベントで
我がクラスは桃太郎をやることになった
しかもオリジナルストーリーで・・・

やる気の無かった僕は
その他大勢の鬼Ｂというセリフは全員で言う「そうだそうだ」の
一言の簡単な役だった

しかし事件が起きた
一人の男が泣き出したのだ
「配役が気に入らない」
本番一週間にせまり全員イライラしている中
急に文句を言い泣き出したのだ

練習が進まない
なだめても怒っても彼の泣き声は止まらない
僕は「あいつそんなに主役がやりたいんだな～」と
ただただ時間が過ぎるのを待っていた

クラスの仕切り屋が怒りながら
「じゃあお前が配役を決めろ」と言い出した
クラスみんなが早く練習をするためその考えに賛成したのだ
もちろん泣いた男が主役になると思いながら・・・

しかし予想とは違う答えが返ってきた
「じゃあ主役は河原（僕）で・・・」

えっ？？？？？

状況が飲み込めない僕の前で
「じゃあ河原でいいんだな？」
「わかった、じゃあ頼むぞ河原」

ピリピリムードの中断る事は出来なかった
新・桃太郎の誕生である！
急に人前に立たなければいけなくなった僕は途方にくれていた
その時
一人の男の事を思い出した
旧桃太郎である
彼は急に主役を降ろされその他大勢の鬼Ｂになり下がったのである
彼は優しい目で僕を見つめていた
彼と見つめあう事数秒
お互いを励まし合い慰めあい
練習を再開した

一週間後
ステージの緞帳が上がる
そこにいたのは完璧な棒読みの新桃太郎だった

劇は滑りまくっていた・・・・・

泣いた男はなぜ僕を指名したのか
今あったら声を大にして聞きたい
「なぜだ！！！」と！
怒りを込めて
「なぜだ！！！」と！

ちなみに泣いた男の役は「その他大勢の鬼Ｄ」
変わらず「その他大勢の鬼Ｄ」だったのです

これが秋のほろ苦い思いで・・・