ブサイクフォルムはなぜダメなのか：2024年1月30日｜リベラ(LIBERA)のブログ

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投稿日：2024-01-30 16:50:49.0

ブサイクフォルムはなぜダメなのか: こちらの写真は当店の常連様なのですが、都会へ行った際にたまたま選んだ他店でやったネイルの画像です。私と日程の都合が合わず、ずっとネイル付けっぱなしは良くないからどこでもいいので適切なタイミングでとりあえず付け替えしてきてくださいと伝えました。
お客様が旅行先で「今日行けるところ」で選んだネイルサロンだそうです。
「うーん、これは…」と思う他店オフもしばしばあるのですが、写真付きで解説すると近隣サロンだったらそれをやったネイリストさんご本人の目にも入るかもしれないので普段はやりませんが、今回は星の数ほどネイルサロンがある大都会でやったネイルということと、アートが無いので誰がやったか特定されづらいと判断して解説の材料にさせてもらいます。

このネイルをオフすると亀裂が入っている爪が6本ありました。
こちらのお客様は毎回ではないですがよく使う指(親・人・中指)に亀裂が入っていることはたまにあります。しかし一度のネイルで亀裂が6本とは今までに無い多さでした。
亀裂というのはたいてい「ストレスポイント」と呼ばれる自爪のピンクと白の境目あたりで発生します。しかもお肉寄りで亀裂が入るので、亀裂が進行してジェルがむしれると出血したり超深爪になったりして痛いです。

なぜこのネイルで亀裂が多発したかというとフォルム形成が不適切ということが考えられます。
ジェルの量があるべきところには少なくて、少なくあるべきところは逆に多いという状態です。
私がフォルムを作るときはハイポイントを爪の真ん中あたりに作るように意識します。ハイポイントとは、爪を横から見たときに一番高い部分です。ストレスポイントの延長線上にしっかりとしたジェルの厚みがあることで強度が出て長い爪の人でもかなり亀裂は入りづらくなります。ところがこの画像を見ると、ハイポイントはどこですか？という状態です。
そして、ロングネイルで爪先ぼってりも非常に良くありません。
ロングネイルは普通に日常生活を送るだけでもストレスポイントへの負荷が大きいのに、爪先にジェルがぼってり塗られていると更なる負荷がかかります。
ハイポイントが無いことと、爪先ぼってりのダブルパンチでたくさんの爪に亀裂が発生したと予想されます。
適切な部分に適量の厚みがあってこそ、見た目の美しさと強度を兼ね備えた美フォルムネイルとなるのです。