人間の脳は時代によって大きさが違う？(後編)：2024年5月11日｜プライム板橋(PRIME)のブログ

PRIMEストレッチスタジオ板橋

プライムストレッチスタジオイタバシ

即時予約OK

ポイント加盟店

メンズにもオススメ

リフレッシュ
リラク
整体・カイロ
エステ

東京都板橋区板橋１－５０－５　吉田ビルB1
JR板橋駅から徒歩2分　三田線新板橋駅から徒歩1分　東武東上線下板橋駅から徒歩7分

プライム板橋(PRIME)のブログ

プライベート

投稿日：2024-05-11 10:33:40.0

人間の脳は時代によって大きさが違う？(後編): こんにちは、プライム板橋です！
前回の続きです！

では総合的にみて、現在はどうなのでしょうか？
進化と産業革命のせめぎ合い中にある、ここ数十年において、
人類の脳に一貫した傾向がみられるのでしょうか？

そこで今回、カリフォルニア大学の研究者たちは、
1902年から1985年の間に生まれた
約5000人の脳のMRI（核磁気共鳴法）画像を分析し、
世代間で脳がどのように違うかを比較しました。

具体的には
・脳容量は6.6%の増加
・海馬容量は5.7％の増加
・白質容量は7.7％増加
・灰白質は2%増加
・表面積は14.9％増加
していました。

一方で皮質の厚さは同じ期間に
2.3mmから1.9mmと5分の1以上
減少していることがわかりました。

この増加傾向は被験者たちの身長・年齢・性別の
要素を差し引いても維持されており、
たとえば脳容量の増加はあらゆる要素を差し引いても5.9%の増加がみられました。

さらに分析を1940年代生まれの55～65歳に限定して、
調査期間を10年に狭めた場合であっても、同じ傾向が維持されていました。

この結果は、脳の大型化が世代や体の大きさなどの要因を除いたとしても、
終始一貫した現象であることを示しています。

つまり人類の脳はここ数十年では、身長が伸びるペースよりもさらに早く、
脳が大型化していたわけです。

問題はその影響です。
脳の大型化は私たちにどんな影響を与えたのでしょうか？

研究では、皮質の厚さ減少と表面積の増加が
同時に起きている点にも着目しています。
過去に行われた研究により、
ニューロン同士の接続を最適化させ
最も効率がいい神経ネットワークを作ろうとした場合
「皮質の厚さを減少させ表面積を増加させる」
ことが有効であることが示されています。

このことから、人類の脳は単に大型化するだけでなく、
情報処理の最適化も一緒に起きていることを示しています。

また貧困に関する最新の研究では、
脳の栄養状態が悪化すると
ニューロンの接続密度の低下とニューロンが迅速な情報送信をするために
必須な保護コーティング層がダメージを受けることも報告されています。

栄養状態の改善は、ある意味で、
人類の認知能力を底上げしたと言えるでしょう。
（脳の大型化は認知力の最大値を上げたのではなく、
　最低値を引き上げることで平均値上昇に貢献していると考えられます）