体を冷やす食べ物、温める食べ物？：2024年5月14日｜リフレッシュ(Re.fresh)のブログ

Re.fresh【リフレッシュ】

リフレッシュ

即時予約OK

ポイント加盟店

メンズにもオススメ

リラク
整体・カイロ

富山県富山市東中野町３丁目５－１０　喜龍ビル１F
小泉町駅より徒歩7分

リフレッシュ(Re.fresh)のブログ

プライベート

投稿日：2024-05-14 17:34:51.0

体を冷やす食べ物、温める食べ物？: 夏野菜は体を冷やし、冬野菜は体を温めると聞いたことがありますが、本当でしょうか。

「秋茄子は嫁に食わすな」ということわざがあります。
これは、夏から秋にかけての美味しい茄子は嫁に食べさせるのはもったいない、という意味（ひどいですね。）と、または夏野菜は体を冷やし、利尿作用があり、カリウムが多く含まれているため、妊娠中の女性は食べない方がよいという意味があるとされます。

是か非かは置いておいて、ともかく夏野菜は水分とカリウムが豊富で体を冷やすと信じられていたようです。
体に取り込まれた食べ物は、食べ物としてではなく単に個々の栄養素として認識されます。
したがって食べ物に含まれる成分を見てみます。

ナス100グラム（＝1本分）
エネルギー18kcal
水分93.2g
炭水化物4.8g
（利用可能炭水化物＋食物繊維）
たんぱく質0.7g
カリウム220mg
（引用：日本食品標準成分表（八訂）増補2023年）

■水分について
食べ物を摂取すると、食べ物のもつエネルギー（熱量）以上に、体温が上がることが知られています（＝食事誘発性熱産生）。
ナスのほとんどは水分で、ナスがもつエネルギー量はわずか18kcal、そのため食べ物の摂取による体温上昇はあまり見込めなさそうです。
また水の摂取自体が体温を上げる可能性もありますが、水の摂取が体温を上げるとする研究もあれば、変わらないとする研究もあり、水の摂取による熱産生ついては議論があるようです。
ただ、冷たい水の摂取は体温を下げるとされています。
ちなみにお湯は発汗を促すことで、逆に体温を下げる可能性もあります。
（いずれにしても水の温度と量が関係します）

■カリウムについて
「カリウムは利尿作用があるため、排尿するとその分の熱エネルギーが体外に出る、だから体温が下がる。」と考えられそうな気もしますが、例えば体重60kgの女性では体内に約33Lの水分があるのに対して、１回の排尿量は300ml程度なので、それほど影響があるとは思えません。

まとめると、夏野菜が～、というよりも「冷たい物は体を冷やす」と言うほうがもっともらしいかと思います。
とはいえ冷蔵庫でキンキンに冷やしたスイカを丸飲みするならまだしも、通常食卓に並ぶ食べ物はそこまで冷えていないですし、野菜以外の食べ物の摂取でも結局体温は上がるので、食事によって体が冷えるということは考えにくいのかなと思います。