胃下垂長針治療：2023年7月31日｜円山漢祥院円山整骨院のブログ

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円山漢祥院円山整骨院のブログ

プライベート

投稿日：2023-07-31 09:26:51.0

胃下垂長針治療: 僕のブログが大変面白いと評価をいただきまして、ぜひ出版したら？くらいに言われましたが、まったくその気はなく思いつきでその日の思ったことを書いてるので流れがまったくないブログでして。

気に入っていただくのは大変にうれしい限りです。ありがとうございます。書く意欲につながりますので言っていただくとうれしいです。
中国のまだ刺絡科に配属になる前の話です。
曙光病院という巨大な大学病院に研修に行っていたときに、脾胃科という日本でいえば、胃腸科ですがそこに研修に行ったときのことです。

指導医の先生が、渡邊くん、この患者さんはほかの科から、胃下垂でこちらに依頼があった患者さんだけど、君はどうする？どう治療する？

こんな質問がされました。
脾胃科といっても鍼灸治療担当グループにいましたので、治療の手法はあくまで鍼灸です。
えーっと・・・足の三里に置鍼をして、熱刺激を加えて経絡を活性化させたいので灸頭針をします。同時に脾経を補いたいので、大都あたりの反応があるところに置鍼します。

うーむ。間違いじゃないけどな。それじゃ半年かかるよ。

はい、そのくらいはかかりますけど、もっと早い方法がありますか？

患者さんに半年かかるというと、苦しんでいる人は半年かかっても来るだろうけど、そうでもない軽傷の人はせいぜい三カ月だよ。
だからその場合は、こうやるんだよ。

そう言って指導の先生は、患者さんの巨闕という胸と腹の境目のあたりに下向きに針を刺し、30センチくらいの長針を使い、胃まで到達。
それを胃に突き刺して貫通しないように途中で止めて、針に胃の壁を絡ませ、ゆっくりゆっくり時間をかけて引き揚げていきます。

え？？そんな方法が？？？

渡邊くん、君がゆっくり引き上げてごらん。

はい・・・・

お腹に手をあてて、胃が引きあがっていくことを確認するんだ。

はい・・わかりました。

決して胃に内容物があるときはダメだよ。それと、胃を貫通させてはいけない。針の穴は小さいけど胃液や胃酸がもれると腹腔内は大変だからね。

この日は全身が汗でびしょりになり、冷や汗をこれほどかいたことはありませんでした。

この治療も日本でできるか？というとおそらくＮＧです。
胃腸科でやれば胃下垂の人は助かりますけどね。