ざっくり漢方１４：2024年4月3日｜一如のブログ

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投稿日：2024-04-03 15:23:08.0

ざっくり漢方１４: 先日、土用について少し触れましたが、4月中旬からは土行に移りかわります。

土行に対応する五臓は「脾」です。
漢方でいう「脾」は消化吸収全般をいいます。

体内に取り入れた食べ物や飲み物は胃で消化され、「脾」の運化作用で「気血水」に変えられます。
生み出した「気血水」を全身に運んで栄養を与えます。
運化の「運」は運ぶこと「化」は変化させることです。

消化がうまくいかないと、消化不良で、軟便や下痢になったりします。
また、「気血水」を作り出す力が落ちるので、気虚・血虚になりやすいです。

栄養が全身に運搬できないと、栄養がいきわたらなくなり、
頭のほうに運ぶ力が落ちると食後にぼーっとしたり、眠くなったり、
隅々までいきわたらないと四肢に力が入らなくなったりします。
「水」がスムーズに運ばれないとむくみやすくもなります。

また、「脾」には身体の臓器などを正しい位置にキープさせるはたらきもあります。
支えきれないと、胃下垂や子宮下垂、皮膚のたるみなどが起こります。

歳を重ねると、若いころの体型を維持できなくなったりするのは、少しづつ「脾」の力が落ちてくるからと考えます。
逆に、「脾」が元気だと、いつまでも若さをキープできるということです！

続いて、「脾」には血管の中に「血」をとどめるはたらきもあります。
このはたらきが弱まると、不正出血や内出血が起こりやすくなります。
月経がいつまでもだらだら続いたり、ぶつけた記憶がないのに青あざができていたりします。

そして、「脾」の状態は、「肌肉」「口」「唇」で確認することができます。
「肌肉（きにく）」はカラダを作るお肉のことです。
急にやせてしまったり、先ほど述べたように四肢に力が入らなくなったりしてませんか？

口内炎ができやすかったり、口の周りにぽつぽつできものができるようでしたら、「脾」を養生しましょう。
それでは、今日はここまで(^^)/

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