分かりやすい東洋医学｜五臓六腑とは？：2025年4月20日｜ヴィーライン恵比寿本院(VeLine)のブログ

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投稿日：2025-04-20 11:24:50.0

分かりやすい東洋医学｜五臓六腑とは？: 「五臓六腑（ごぞうろっぷ）」という言葉、聞いたことはありますか？「五臓六腑にしみわたる！」などの表現で使われますが、実際の意味はよく知られていないかもしれません。今回は、東洋医学の視点から五臓六腑についてわかりやすく解説します。
五臓六腑とは？

五臓六腑とは、東洋医学における内臓の働きを分類した考え方です。「五臓（ごぞう）」は気・血・水を作り、蓄え、全身に巡らせる役割を持ち、「六腑（ろっぷ）」は食べ物の消化・吸収・排泄を行う役割を持っています。

五臓の働き

五臓は「肝・心・脾・肺・腎」の5つ。現代医学の内臓と完全に一致するわけではなく、それぞれが全身のバランスと深く関わっています。

肝（かん）：血の流れを調整し、気の巡りをスムーズにする。ストレスが溜まると「肝」が弱り、イライラや目の疲れ、肩こりなどが起こる。

心（しん）：血液を全身に巡らせるだけでなく、「神（しん）」＝精神の安定にも関わる。心が乱れると不眠や動悸が現れやすい。

脾（ひ）：食べ物を消化し、栄養をエネルギーに変える。脾が弱ると食欲不振や胃もたれ、むくみにつながる。

肺（はい）：呼吸を司り、全身の「気」のバランスを整える。肺が弱ると風邪をひきやすくなり、肌が乾燥しやすい。

腎（じん）：「生命エネルギーの貯蔵庫」とされ、成長や老化に関係。腎が衰えると疲れやすくなり、白髪や耳鳴りが出やすい。

六腑の働き

六腑は「胆・小腸・胃・大腸・膀胱・三焦（さんしょう）」の6つ。食べ物の消化・排泄をスムーズにする働きを持ちます。

胆（たん）：消化を助け、決断力にも関わる。胆が弱ると迷いやすくなる。

小腸（しょうちょう）：食べ物から栄養を吸収し、不要なものを大腸に送る。

胃（い）：食べ物を消化し、小腸に送る。胃の不調は食欲不振や胃もたれにつながる。

大腸（だいちょう）：不要なものを体外へ排出する。便秘や下痢と関係が深い。

膀胱（ぼうこう）：余分な水分を尿として排出する。むくみや頻尿と関係する。

三焦（さんしょう）：実際の臓器ではなく、「気・血・水」の巡りを整える機能を持つ。

五臓六腑のバランスが大事

五臓六腑はそれぞれが影響し合いながら働いています。どこか一つが弱ると、他の臓器にも負担がかかり、不調が出やすくなります。東洋医学では「バランスを整えること」が健康への近道と考えられています。