これが私の生きる未知：2016年10月10日｜スタイル成城学園前(STYLE)のブログ

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投稿日：2016-10-10 09:11:35.0

これが私の生きる未知: もう東京ではダメだと思った。

２３歳で挫折を何度も味わった。このまま帰ろうとも考えた。

ただ失う物も何もなかった。

前回職探し中に出会ったエリアマネージャーになんとなく電話したんだ。

「あのぅ、もう一度だけお話聞かせて頂けますか?」

僕は初めて東京で受け入れられた。エリアマネージャーの長澤さんに好評価をしてもらった。次期店長になってもらいたいと。

場所は向ヶ丘遊園。ベテランの郷間さん、姉のように慕ってた熊井さん、パートの〇〇さん、アシスタントの佐藤君。

狭くてぼろい美容室だったが心地よかった。自分の今の身の丈に合ってた。

そしておばあちゃんばっかりを相手にしてた。カット２３００円カラー３５００円くらいだった気がする。

とにかく混んだ。トリートメントの放置中にカットを終わらせた。

時間に迫られた。なんとなく雰囲気でやってた私は、前職で手に入れたカットベーシックの資料を勉強した。

これが使えた！！だっておばあちゃんたちはカットベーシックだけでいいみたいだったから。（今考えると違うが）

そして毎日十人くらいお客さんで練習になった。そう、お客様で練習してた。そこでカットの基礎をマスターした。

そして２３歳で店長になった。

同時に佐藤君とすごく仲良くなった。洋服のセンスがなかった私は佐藤君が古着好きで影響された。

ターバンなんかもしてたか。

登戸にも引っ越した。順風万班、貯金も２５歳で２００万くらいできた。

そして、怠慢になった。

だって、大したことしなくてもお金が入ってくる。努力してもしなくてもスタッフも店長も給料は変わらない。

毎日おばあちゃんのベーシックおばちゃんパーマ白髪染め。。。慣れすぎてた、飽きてたんだ。いつしかこのゆるさに。

東京にぎらぎらの野望を持ってやってきたのに腐っていた。心がすさんでいたんだ。

女にもモテなかった。だって魅力がない。実力も無いのに権力だけあって、そして調子に乗ってる。

身なりだけオシャレして中身が何にもなかった。僕自身、美容師に何の魅力も感じなかった。

店の売り上げも２０％くらいさげた。そしてクビになった。

２６歳のことだった。