美容室の原点とは何か？？：2024年2月16日｜キュウトゴシコウエン(CUE TOGOSHI-KOEN)のブログ

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サロンのNEWS

投稿日：2024-02-16 16:06:44.0

美容室の原点とは何か？？: 【美容室の原点とは？】
私の実家は、福島にある小さな理容店です。
祖母の代から始まって、
母、姉の３代続くいわゆる《床屋さん》です。
なぜ理容店のことを床屋というのでしょうか？

江戸時代、理容業の方々を【髪結い】と呼んでいました。
当時の髪結いさんたちは
竹や木の板を組んで移動式の屋台のような
簡易的なお店で仕事をします。その仮設店舗みたいなものを
当時は《床店》と呼んでいました。

この床店の業種は色々あって
薪を売ってたり、野菜売ってたり、占いしてたり。
江戸時代は髪を結う方がほとんどですので
髪結いの床店も多く、そこに屋号がついて
【床屋】になったと言われています。
※所説あり

【髪を整える場所の役割】
床屋には髪を結う目的の他に
《情報収集の場》としても利用されていたそうです。
当時、髪を結う頻度は大体４～５日に一度。
毎日多くの方で賑わっていたそうです。
人が多く集まる場所には情報も多く集まります。
当時の床屋では
社交場、情報交換の場、としての役割もあったそうです。

情報というのは、必ず損得勘定が付きまとうものです。
『これを教えたら、あの人が得をしてしまう』
『これを教えても、私に何の得もない』
当然、《腹の探り合い》が起こるわけです。
現代の異業種交流会でも、取引先とのお酒の場でも
日常茶飯事にあることです。

だとすればなぜ
床屋は【情報交換の場】として利用価値があると認知されてきたのでしょうか？

【気を抜ける場所の重要性】
私はタレントさんのヘアメイクの仕事で
よくテレビ局に行くことがありました。
収録現場には色々な方がいらっしゃいます。
番組プロデューサーさんやADさんや衣装さん等々。
休憩時間では番組スタッフさんも出演者さんも
みんなで雑談している現場をよく目にしました。
その雑談の中から次の収録のアイデアが生まれたり
面白いタレントさんの情報が入ったりするそうです。

つまり

落ち着いて雑談できる場所というのは
気持ちがほぐれやすい。
本音が出やすいのかもしれません。

現代の美容室でも
髪を整えると、身体的、心理的にリラックスするものです。
しかしそれだけではダメなのかもしれません。

お客様が気構えることなく
日頃、ストレスに思っていることを吐き出せるような
『居心地の良さ』が、美容室には必要なのかもしれません。