オーガニックについて。：2019年12月16日｜ロッタヘアアンドスパ(Lotta)のブログ

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ビューティー

投稿日：2019-12-16 10:10:18.0

オーガニックについて。: 日本では「オーガニック」に定義がないって知ってましたか？
オーガニックとはもともと、農薬や化学肥料を使わずに野菜を育てる「有機農法」のこと。
ヨーロッパではオーガニックコスメ＝有機栽培した植物から摂れる成分のみを使った化粧品と定義されていて、認定機関もたくさんあります。

ヘアサロンでもヨーロッパのオーガニック認定機関を通過したカラー剤などがあります。
(lottaでも取り扱っています)

でも日本では認定機関も定義も一切なしで、なんとなく「植物由来成分が入った化粧品」というイメージですが、実は植物エキスをほんのわずかに入れただけでオーガニックコスメと名乗る化粧品がたくさんあるんですね。

そして必ずしもこのオーガニック化粧品が肌に優しいとも限りません。

なぜかというと、野生の植物は害虫などの敵から身を守るために香りなどを放ちます。
植物の芳香成分は多数の化学成分でできていて、構造的に毒性(刺激やアレルギーリスク)を持つものも多いんです。

この芳香物質が含まれているのが、オーガニックコスメに配合される「植物エキス」や「精油」です。植物エキスは芳香物質の濃度が薄く、刺激も効果もほぼありません。しかし精油は配合されていると高価なイメージや効能が期待されそうですが、芳香物質だけを濃縮しているのでリスクが大きくなります。

なので安全なのは実は「天然」より「合成」の香料だったりするんですね。
(もちろんスパやマッサージ用に作られた安全なのものもあります)

この天然と合成の違いを説明すると、「天然」とは天然香料(精油や植物エキス)を指し、植物から抽出した芳香成分が入っていて、この芳香成分は数十、数百もの化学物質の複合体で、たくさんの物質が混じり合っている分、アレルギーなどのリスクは高めです。
そして「合成」とは植物が持つ芳香成分から特定の化学物質を取り出したもの(単離香料)や、その成分を科学的に合成したもの(合成香料)で。１つの物質なのでアレルギーリスクは天然香料よりも低いんです。

天然の香料(精油)はたくさんの化学物質でできていますが、合成香料のほとんどは化学処理によって一つだけを抽出します。なので実質的に天然精油よりも合成香料(単離香料)のほうが断然シンプルで安全なことが多いんです。
この違いを理解すると、自分に合う化粧品や本当に安全な化粧品の見分け方の参考になるかもしれませんね。