カットは完成形だけじゃなくて切り口までこだわりたい：2022年5月10日｜ハチニイニ(822)のブログ

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こだわりの仕事道具

投稿日：2022-05-10 10:35:07.0

カットは完成形だけじゃなくて切り口までこだわりたい: カットは面白いです。
1つのヘアスタイルというゴールに向かって様々な手法を用いて調整を行います。
やり方は美容師によって多種多様で、同じスタイルを切っているのに仕上がりが微妙に変化します。

これはどうしても人間が行う技術だから故のニュアンスの違いによるところはあると思うのですが、カット技法によっても変化します。
無論私も常に進化を求めていて日々カット技法は変化させています。
今現在に至るだけでも5～6サロン以上のカット技法の講習を受け自分の中でノウハウを融合させたりしています。
今はこの３本が相棒です。厳密には真ん中のスキ鋏はあまり使わないですが・・・
このRシザーというカーブのかかった鋏はとても良く使用します。
頭は丸いものであり、その丸みに沿ったカットをするなら鋏も丸みがあったほうが馴染み易いからです。

以上が道具へのこだわりです。
ここからは技術のこだわりをお伝えします。
どちらかというと技術へのこだわりは強いほうだと思っているので、より良いほうへ常に変化させますが、最近特に意識しているところをちょっとだけご紹介します。

それは、「スキ終わらないで切り終える事」

どういう事かというと、大体のカットの流れはシャンプーして、長さを切って、毛量調整して（要はすいて）ブローしてフィニッシュ。
このような流れになるのですが、今私が見ているのはこの終わり方です。

セニングシザーとカットシザーの切り終わりの質感は違います。
鋏の構造が違うのだから質感が違うのは当たり前なのですが、色々学んで体感してこの考えに着地しました。

何かというと、スキ鋏を使用した後は必ずカットシザーを入れる事。
さらに言うと横にスキ鋏をいれたら縦、縦に入れたら横と向きを変えてカットシザーで毛先を切り終えて仕上げます。
こうすることで毛先の切り口がカットシザー特有のものに変わり、髪の毛が荒れにくくなります。
つまりパサッとした感じが無くなっていきます。
ツヤ感を損なわないようして、スタイルの持ちを良くするためには特に効果があるので、ショートからロングスタイルまで幅広く意識しています。

あくまでも私のこだわり技法の一部になりますが、「－５歳髪」に重要なのはツヤ感。
そこを左右する重要なポイントなのでご紹介しました。