レザーの魅力：2022年6月9日｜ハチニイニ(822)のブログ

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ハチニイニ(822)のブログ

こだわりの仕事道具

投稿日：2022-06-09 13:57:41.0

レザーの魅力: 以前のこだわりの仕事道具の記事で書いた通り私は基本的には3種類のシザーを用いてヘアスタイルを作ります。
それ以外に使用する相棒。レザーです。
昔レザーカットが流行、その後時代の変化でレザーは傷むからと敬遠される時代を経て、最近また脚光を浴び始めたレザー。

レザーの持ち味は何といってもパツっと揃わないナチュラルな毛先の質感。

これは唯一無二の質感です。

襟足等に使ってあげると自然な感じの仕上がりでショートスタイルには最適です。

また、ハサミとは違う切り方になるので、その特性を生かしてお悩み解消も出来ます。

例えばハチの張りをぐっと抑えたり、流れを作りハネる所をなくしたり、固く多毛の髪を柔らかく軽く見せたりすることも出来ます。

勿論それはレザーを正しく使った場合です。

間違ったレザーカットをすると髪が傷みます。

例えば、

・髪を濡らさずにレザーを入れる。

・毛髪を点でとらえず面をレザーで切る。

・同じ刃を使い続ける。

等です。

点とか面というとイメージしにくいと思いますので、気になる方は言って頂ければ個別ご説明しますね。

要は入れる向きなのですが、その辺を意識せずにレザーを使用する美容師さんが多い時期があり、レザーは傷むという話が出てきたのですね。

逆に言うとちゃんと使えば傷むことはないし、むしろ手入れをされていないハサミで切るほうがよっぽど傷みます。
お客様1人に対して１枚、刃を入れ替えています。

そうでないと切れ味が落ちているのでじょりじょり引っかかってしまいとんでもないダメージになります。

ちょっと雑学ですが、かみそりを初めて使ったのは織田信長と言われています。

お侍さんの髪型はてっぺんがツルツルでちょんまげがあるスタイルですよね。

あのツルツル、月代（さかやき）と言うのですが、これを作るためにかみそりを使用したそうです。

でも当時かみそりは希少品で、身分が高くない人は「けっしき」という木の棒のような道具で毛髪を引っこ抜いて月代を整えていたそうです。

・・・地獄ですね。想像するだけで頭が痛い。現代に生まれて本当に良かったと思います。

時代とともに一般家庭にも普及し今日に至ります。

もしもレザーの刃を１人に１枚使い捨てている事をお侍さんが知ったら驚くでしょうね。

そんなレザーのご紹介でした。