界面活性剤とは？：2022年6月17日｜ハチニイニ(822)のブログ

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ビューティー

投稿日：2022-06-17 17:16:18.0

界面活性剤とは？: ※専門知識寄りなマニアック記事の為、興味がある人専用です。知らなくても困ることではないので、シャンプー、トリートメントのメカニズムを知りたい人だけ読んでくださいね。

以前のトリートメントの記事で触れた界面活性剤について。

最近アミノ酸系は髪に優しいとかラウリル硫酸～は髪に良くないとか何かと耳にする洗浄成分。

そもそも界面活性剤はどんな役割を果たすものなのでしょうか。

界面活性剤とは油に馴染む性質と水に馴染む性質、両方を持つモノのことを指します。

棒状の磁石を思い浮かべて頂き、S極（水に馴染む）N極（油に馴染む）の形をしているイメージです。

水と油は通常混ざり合う事はありませんが、界面活性剤がお互いを繋ぐパイプとなり

混ぜ合わせる事が出来るようになります。

そんな界面活性剤には種類があり、ヘアケアで使う事の多いものを取り上げると、

水に馴染む所がマイナスの電荷を帯びているアニオン界面活性剤と、同じく水に馴染む所が

＋の電荷を帯びているカチオン界面活性剤に種類分けができます。

アニオン界面活性剤がシャンプー、カチオン界面活性剤がトリートメントに使用されます。

髪の毛は通常マイナスに帯電しています。

シャンプーを使用すると毛髪に付いた汚れに界面活性剤の油に馴染む所が吸着。

すると汚れの周りがマイナスに帯電した所が外側に向くように汚れを包み、髪の毛と

界面活性剤がマイナスとマイナスで反発して汚れが水に流されるというメカニズムです。

トリートメントはその逆なので界面活性剤が髪にプラスとマイナスで吸着して、外側の油に馴染む

所に脂質が吸着して髪に浸透、しなやかさを与える仕組みです。

その為前回の記事で書いた通り、流すタイプのトリートメントは流してあげないとトリートメントの

油分がずっと吸着し続けてしまい、べとべとになってしまうから流す必要があるのです。

逆に言うとそういう理屈だから、トリートメントを付けたら荒い目のコームで梳かしてあげると

満遍なく成分が髪に付いてくれるのでトリートメントの効きが良くなるのです。

手で揉み込むだけより数段質感がUPするのでお試し下さい。

少々難しいお話になってしまいましたが、これが界面活性剤のメカニズム、

そして流すトリートメントを流さないといけない理由です。