ハンサムショートとは?

髪を切って、さっぱりさせたいときに取り入れたくなるショートヘア。
いろんなショートの形があるなか、ここ数年女性を虜にしているのが“ハンサムショート”です。

ハンサムショートを言葉で説明すると、前髪やサイドの髪は長めに、襟足はキュッと短めにカットした髪型といえます。
形の幅は広いのですが、総じて丸みを帯びた柔らかいシルエットになるのが特徴です。

人気の理由は、種類の多さもさることながら、そのジェンダーレスな雰囲気から。
ショートヘアの多くが、シャープなカットでボーイッシュな雰囲気になりやすいなか、ハンサムショートはそのシルエットが女性らしいバランスを生んでいます。
「さっぱりさせたいけど、かわいらしさは忘れたくない!」そんな欲張りを叶えてくれると、今も人気の高い髪型なんです。

前髪ありと前髪なしのハンサムショートの違いは?

ハンサムショートにするときに悩ましくなるのが、前髪を作るかどうか。
前髪があるのとないのではバランスや印象も違いますから、慎重に選びたいところですよね。
そこでまずは、前髪ありとなしでどのように印象が異なるかをわかりやすく解説します。

まず、前髪ありのハンサムショートは、よりかわいらしさに印象を振ることができます。
前髪を作ることで、ハンサムショートの丸いシルエットが引き立つ上、写真のように目元の印象が強まるので若々しく見えることも。
また前髪の形を選ぶことで、色っぽい印象などもプラスできるのが魅力です。
次に、前髪なしのハンサムショートは、大人っぽさやかっこよさに印象を振ることができるスタイルです。
長めの前髪とサイドの髪が馴染み、でこが見えている前髪なしスタイルは、さっぱりと知的な印象をプラスしれくれます。
もともと前髪を長めに作るハンサムショートと合わせれば、女性らしさはそのままに、凛としたかっこいい雰囲気に仕上がるんです。

前髪なしのハンサムショートはどんな人に似合う?

ご紹介したように前髪なしのハンサムショートは、女性らしさの中にかっこよさをプラスしたい方におすすめ。 気張りすぎないラフな魅力もあるので、ラフなファッションやメンズライクなファッションを着る方は、前髪なしのハンサムショートを選ぶとよりサマになるでしょう。

ところで、前髪なしのハンサムショートに注目している人は、「自分の顔型に似合うかどうか」も気になっているのでは?
そこでここからは、前髪なしのハンサムショートスタイルを、似合わせポイントとともに顔型別にご紹介。
自分が納得のいくハンサムショートを見つけられるよう、しっかりチェックしていきましょう。

顔型別前髪なしのハンサムショート 1:丸顔

お顔のラインが丸く可愛らしい丸顔さんですが、時にはそのフェイスラインの丸さが気になることも。
そこでおすすめしたいのが、トップにふんわりとさせ、額を縦長に見せたハンサムショートです。

額を縦長に見せることで、顔の横長感をすっきりさせられるのがポイント。
さらに、サイドの髪をやや長め気味にとると、フェイスラインの丸みを自然にカバーできます。
トップの立ち上げが肝なひし形ハンサムショート
丸顔さんのお顔に縦長感をプラスしてくれる、センタパートのハンサムショート。 髪型自体はもちろん、前髪の根元をしっかり立ちあげることで、高さを出しています。 長めのサイドでバランスがしっかり取れるよう、若干ひし形気味にカットしているところもポイントです。
ころんとかわいいハンサムショート
丸顔さんの持ち味を活かしつつ似合うスタイルに仕上がるのがこちら。 フェイスラインをカバーする長めのサイドがありつつ、全体のフォルムはお顔に合わせて丸く可愛らしく仕上げています。 根元を少し立ち上げているので、縦長感も忘れていないのが◎

顔型別前髪なしのハンサムショート 2:面長

丸顔さんとは反対に、お顔がシュッと縦長な面長さん。
前髪なしのハンサムショートだと、縦長感が気になる方もと思いでしょうが、実はあしらいによって十分にカバーできるんです。

ポイントは、サイドのボリューム
ぺたっとした前髪なしスタイルだと縦の長さが強くなってしまうので、ふんわりひし形を意識すると◎
全体に適度な重さを残すと、ハンサムショートの雰囲気はそのままに、一気に垢抜けヘアが叶います。
ボリューミーなハンサムショートボブ
こちらは前髪を長くとったハンサムショートボブ。 空気をまとうようなエアリーなカットを施してもらうことで、横の広がりが生まれ、面長さんの悩みを解消できます。 ワックスだけでくしゃくしゃっとスタイリングするのがかっこいい!
落ち着いたワンカールが上品なハンサムショート
シンプルなウェットスタイリングのハンサムショート。 面長さんが苦手なぺったり感が出ないよう、サイドをワンカールさせてボリュームを持たせています。 控えめなワンカールだから、面長さんの品のあるお顔立ちにもぴったりな仕上がりです。

顔型別前髪なしのハンサムショート 3:ベース型

ベース型のお顔立ちは、エラが張っていて、顔の下半分に目がいきがち。
キリッとした印象が持ち味ですが、短いヘアスタイルは避けがち……という方が多いかも。
ベース型さんが前髪なしのハンサムショートにするなら、注目すべきはスタイルの顔周りの作りです。

サイドの髪の毛を前下がり気味にしたハンサムショートはその代表例。
エラをスッと隠すことができますし、前髪なしで作っているからスタイリッシュさが際立ちます。
また、実はエラを隠さない方がおしゃれに見えるのもベース型さん。 毛先をスタイリングし遊びを加えることで、エラの張りがぼかされ、アンニュイな表情を演出できるんですよ。
エラも隠れるニュアンスパーマなハンサムショート
長めの前髪で作ったハンサムショートにニュアンスパーマをかけたスタイル。 フェイスラインまで隠れる長さなので、気になる部分をしっかりカバーできます。 ニュアンスパーマでつけた動きが、ラフな雰囲気を演出してくれそうです。
顔周りのデザインがおしゃれなハンサムショート
こちらはあえてエラ部分よりも、短く切り揃えたハンサムショート。 顔周りをザクザクとカットし、目線が上になるように仕立てています。 個性を出したいベース顔さんにおすすめのスタイルです。

顔型別前髪なしのハンサムショート 4:逆三角

逆三角形顔さんは、頬や顎先がシャープでハチ周りが少し張り気味なのが特徴。
クールな印象を受ける顔型さんです。
そんな逆三角形顔さんはハンサムショート自体がピッタリな髪型。
なぜなら丸いシルエットが、逆三角形顔の気になるハチ周りをしっかり和らげてくれるからです。

前髪なしのハンサムショートにするなら、頬や顎をふんわり包み込めるよう、なるべくサイドを長くするのがベター
ボリュームが出るよう、パーマなどで動きを加えるのもおすすめです。
頬骨にかかる髪がアンニュイなハンサムショート
逆三角顔さんの目立ちやすい頬骨をぼかしてくれるハンサムショートスタイル。 髪全体にバームを馴染ませ動きをつけることで、ハチ周りもフワッとカバーしてくれています。 アンニュイな雰囲気だからこそ、カラーはあえてハツラツとしたオレンジで!
柔らかパーマのハンサムショート
パーマで作った毛流れが印象的なハンサムショート。 ハチ周りにボリュームがあり、フォルムが丸く見えるようなスタイルなので、逆三角形さんのシャープな印象を和らげてくれるでしょう。

ここまでご紹介してきたように、前髪なしのハンサムショートは、ポイントを押さえることでどんな顔型の方にも似合います。 自分に似合うポイントを知れたら、次はもっといろんなバリエーションを見てみたくなりませんか? そこで続いては、もっとバリエーションが知りたいあなたのために、様々な切り口で前髪なしのハンサムショートをご紹介していきます。

もっと見たい前髪なしのハンサムショート 1:黒髪

大人っぽく凛とした印象の前髪なしハンサムショートは、ダークトーンの髪色との相性抜群。
とくに黒髪と合わせることで、よりモードで洗練された雰囲気が漂う髪型になれます
前髪なしのショートでさっぱりさせているから、黒髪という色にありがちな重たさを軽減できているのも魅力です。
モードさ抜群!黒髪刈り上げハンサムショート
とことんクールでモードにしたい人におすすめなのがこちらのハンサムショート。 切り揃えられたサイドとキュッとしまった刈り上げ部分がかっこいいですね。 艶のある黒髪とも相性抜群です!
オフィスや学校でも馴染むシンプルハンサムショート
こちらはサイドの毛先をナチュラルに流したハンサムショート。 前が長めのシンプルデザインなので、幅広いファッションやシーンに馴染んでくれそうです。

もっと見たい前髪なしのハンサムショート 2:ヘアカラー

もちろん、前髪なしのハンサムショートに合うのは黒髪だけではありません。
ナチュラルなブラウン・ベージュ系カラーやハイトーンカラーを合わせてもおしゃれ!
ナチュラルカラーは前髪なしのハンサムショートに柔らかい雰囲気をプラスしてくれますし、ハイトーンカラーならさらにおしゃれ上級者な仕上がりになります。

色ごとに異なった雰囲気が出るので、ぜひ好みの色で合わせたスタイルを探してみてください。
ブラウンベージュ × ハンサムショート
ハンサムショートとブラウンベージュカラーを合わせた、ナチュラルな風合いのヘアスタイル。 髪色の柔らかさが際立つよう、表面をアイロンで軽く巻き、ふんわりとしたスタイリングをしています。 かっこよさと女性らしさをナチュラルに同居させてくれる髪型です。
ハイトーンオリーブベージュ × ハンサムショート
ブリーチをし、オリーブベージュをハイトーン気味に取り入れたハンサムショート。 スタイルはシンプルですが、スタイリングで動きが出るようなカットをしています。 そうすることで陽にあたったときの髪色の見え方がよりおしゃれに!

もっと見たい前髪なしのハンサムショート 3:パーマ

シルエットがシンプルなハンサムショートは、パーマで動きをつけることでまた違った風合いを見せてくれます。
特に前髪なしのハンサムショートは、ストレートの場合顔周りの毛が少し直線的な見え方になり、クールさが際立ってます。
パーマをかけることでカールをつけ、くるんと可愛らしい仕上がりをプラスできるのでおすすめです。
ここでは強さの違う2つのパーマをかけた前髪なしのハンサムショートをご紹介します。
ゆるっとパーマのウェットハンサムショート
全体にゆるっとしたパーマをかけたハンサムショートヘア。 大きく動く髪のカールがクールな前髪なしハンサムショートに抜け感をプラスしてくれます。 髪が広がりすぎてしまわないよう、ウェットスタイリングでバランスよく押さえましょう。
くるくる強めパーマのハンサムショート
こちらは強めにパーマを当てたハンサムショートヘア。 パーマを強く当てるときは、細いロッドを使うので、髪のカールが細かく“くるくる”とした見た目になるのが特徴です。 大人っぽく見える前髪なしハンサムショートですが、強めのパーマを当てることで少年のような可愛らしさを手に入れることができます。

もっと見たい前髪なしのハンサムショート 4:スタイリング

最後にご紹介するのは、アレンジを加えた前髪なしのハンサムショート。
実際にハンサムショートにした後、ずっと同じスタイルだとマンネリしてしまうかもしれませんよね。

髪が短いからとイメチェンを諦めることなかれ、前髪なしのハンサムショートでも楽しめるスタイリングは多いんです!
ご紹介するカタログをお手本に、スタイリングで髪の質感を変えたり、髪型に変化をつけてみたりしましょう。
フォルムを目立たせるオイルスタイリング
ハンサムショートの丸みを目立たせるためには、髪の輪郭がわかりやすくなるようツヤ感があると吉。 こちらのスタイルはそんなツヤ感を意識できるよう、シンプルにオイルスタイリングでまとめています。 画像のように毛束をいくつか見せれば、抜け感もバッチリです。
お呼ばれにももってこいなオールバック風スタイリング
結婚式などお呼ばれの日は、いつもと違うスタイリングにしたいところ。 前髪なしのハンサムショートさんにおすすめなのが、前髪を後ろにガッと流すオールバック風スタイルです。 シアバターなどを使って前髪部分からかきあげて完成。 生え際から少し毛を覗かせるとおしゃれです。

前髪なしのハンサムショートで、“大人っぽさ”に磨きをかけて

ショートの中でも、ジェンダーレスな魅力がたっぷり詰まっているハンサムショートスタイル。 前髪なしで取り入れれば、そこに気品がプラスされ、大人っぽさに磨きがかかります。 またこれまでみてきたバリエーションのように、似合う形や色、スタイリング次第でなりたいイメージに近づきやすいのもポイント! ご紹介できなかったスタイルはまだまだたくさんあるので、興味が出た方はぜひ下のリンクから、さらに前髪なしのハンサムショートバリエーションを覗いてみてくださいね。