男　秋山幸二の勇退について：2014年10月23日｜整体サロンルミエール池袋のブログ

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投稿日：2014-10-23 16:14:46.0

男　秋山幸二の勇退について: 10月20日、ソフトバンクホークスが日本ハムファイターズを破り、日本シリーズ進出を決めた。
今月頭にソフトバンクの監督の秋山幸二は今季限りでの監督辞任を発表している。あまり関心のなかった私は、どうせ球団とのお金の話でもつれたんだろうくらいに思っていた。
実は本当の理由は病気の妻の看病をするためであった。そのとき頭に閃くものがあった。

去年のことである。WBC（野球の世界大会）の監督に元ソフトバンクの小久保氏が就任した。思わず違和感を感じた。彼は引退して間もなく、指導者経験も皆無に等しい。
その理由も秋山に先に就任要請があり、秋山は妻の看病を理由に断っていたからであった。
小久保氏と秋山は元同僚であり、お互いが認め合う仲だったことを考えると、辞退する代わりに期待も込めて小久保氏を薦めたのではないだろうか（あくまで推測である）。

秋山は現役時代から一言で言えば「自分に厳しく、他人にも厳しい人」であった。ファンに愛想を振りまくよりも、明日の試合に備えて準備する男であった。数々の輝かしい記録を打ち立てていながら、あまり笑顔を見せず、コメントを求められても常に反省点を述べたり厳しめの評価に終始していた。日々鍛錬を怠らず、現役を引退し監督となった現在でも筋骨は隆々としていて、打撃練習に参加すると柵越えホームランを連発させてる場面を見たことがある。
西武ライオンズから始まり、福岡ダイエーホークス（現ソフトバンクホークス）とどちらのチームでも優勝を経験し、しかも後輩の育成面で評価されていた。監督としても優勝を経験し、常に上位にいる強い球団に育て上げた。間違いなく今一番才能と実績のある監督である。
その秋山が勇退。評価を下げたわけでもなく、トラブルを生んだわけでもなく。

話で聞いたところによると、秋山の私生活は何かと病に関わることが多い。実の姉を白血病を亡くし、長男も亡くなっている（原因は未公開）。
そして妻の患いである。詳細は不明だがどうやら長い道のようである。ファンの反応などを見ても、日本球界にとってまだまだ活躍してほしい秋山であるが、そのいきさつを知って、秋山の思う通りにさせてあげたいと考え、温かく、涙ながらに送り出す選手やファンの姿を見て、思わず目頭が熱くなってしまった。
運命の厳しさとは何なのであろうか。考えさせられた。頑張ってほしい。そして、自分ももっと頑張れ。　　　　林