猫背で首から背中のこりがある方の症例：2021年5月25日｜キヅカイロプラクティックアネックス(KIZU ANNEX)のブログ

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投稿日：2021-05-25 14:29:23.0

猫背で首から背中のこりがある方の症例: （症　状）

30代　女性　デスクワーカー
慢性的な首肩コリと肩甲骨の間のコリを訴えて来院。
ここ十年くらいはずっと変わらずに症状があり、労働時間に比例して悪化する。
在宅ワークが増えたが、症状が楽になった感じはしない。
学生時代には同様の症状は感じていなかった。
腕のだるさ（特に左）、月に2～3回の頭痛があり、
両者とも仕事量や首肩コリや背中のコリが悪化すると起こる気がしている。

（分　析）

可動域検査や動きによる痛み、症状の再現はないが、
頸部から肩甲間部の筋群は緊張し、圧痛があった。
また、頸部の可動域は制限があり、肩甲骨もあまり動かない。

（施　術）

主に、首、肩、背部の緊張している筋と関節へアプローチ。
初回の施術後には可動域が7割程度回復し、
4回目の施術後には可動域の問題はなくなった。
自覚的には、普段の首肩コリや背中のコリも7～8割ほど軽減した。

（考　察）

今回は典型的なデスクワーク＋姿勢不良からくるケースです。
PCを使うデスクワーク環境において、

・あまり動かかない＝筋肉が伸び縮みしない
・視線が固定される
といった構造的、運動学的負荷に加えて、
・指先だけはたくさん動く＝反復性の運動による疲労

などが加わり、頸部からの神経症状とは別に腕のだるさや手首の症状を伴うものです。
PCを使ったデスクワークに於いて、この症状は職業病的な側面があるかと思います。
近年、スタンディングデスクやオフィスチェアの進化などに寄るオフィス環境の改善、
フィットネス人口の増加に伴った本人の生活環境改善などによって
総数や重度の変化は見られるかもしれませんが、
まだまだ無くなるところまでは行きません。

いまのところ、肩こりやデスクワーク起因のあらゆる症状を抱える人とっては、
適度な運動、構造的に良い姿勢、定期的な身体のメンテナンスの
三本柱が最も有効な対応策なのかと思います。

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