【慢性症状】　動かない関節ができるまで　その4：2023年6月22日｜エンジュ(enju)のブログ

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投稿日：2023-06-22 09:59:24.0

【慢性症状】　動かない関節ができるまで　その4: 今回のテーマは‘動かない関節ができるまで‘　その４
前回の続きとして書いていきます。

階段の上りでも下りでも痛む膝への治療として、
痛み止めと炎症を抑える効果がある薬を使うとします。

その時に体はどんな働きをして、どんな状態になるのか？
この話をする前に‘炎症‘について書く必要があります。
炎症とは体がもつ防御反応で、免疫の働きで起こります。
損傷（ケガ）の後４８～７２時間は熱や強い痛みを発し、その後治癒が始まります。上の図では赤が炎症状態で、最初は損傷部位を守る働きが起こります。次に黄色・黒と治癒が進みます。

簡単にいうと治るために起こる反応が炎症で、強い痛みが
現れるのは最初の痛みから２～３日間。その後痛みは徐々にひいて治っていく。ということです。

例に挙げた膝のように、最初の痛みが出てからその後も
どんどん痛みが拡大するのは、治癒が始まらずに炎症が長引いている場合。または、傷口が広がり続ける継続した損傷である場合です。

治癒が始まらない場合は「体の治る働きが足りない」ということ。
継続した損傷の場合は「患部への負担が継続している」ということ。です。

どちらの場合でも早く痛みをひかせるためには、痛み止めと炎症を鎮める薬が選ばれます。継続した損傷の場合は患部の固定も行われるでしょう。

痛み止めは患部から血液に乗せて痛み物質を運び出す働き、消炎は血液に乗って炎症物質が患部に入るのを抑える働き。二つの働きで、患部は血液不足になります。

血液不足は筋肉などの組織を固くします。

こうして動かない関節に1歩近づいたわけです。

今日の内容を読むと、薬が血液不足を引き起こし固くした。ということになり、薬が悪いようになりそうです。しかしそうではなく、薬を使わなくても、体の自然な働きによっても患部は血液不足になり、組織は固くなります。

次回は薬を使わなかった場合に体で起きることを書いていきます。

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木下　貴之

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＃足裏前回の続きとして書いていきます。