273.「様々な観点から見るハイプロテイン商品の闇」：2022年11月1日｜パーソナルジム土浦きんに君のブログ

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投稿日：2022-11-01 01:54:16.0

273.「様々な観点から見るハイプロテイン商品の闇」: 結論

ゼラチンとカゼインが入っているタンパク質には気を付けた方が良い。

土浦きんに君　金子祐希

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●ゼラチンとは？
ゼラチンとはコラーゲンに熱を加えて３重のらせん構造がほどけた物をゼラチンと呼ばれています。タンパク質の一種です。

●アミノ酸スコアとは？
アミノ酸スコアとは、食品中の必須アミノ酸の含有比率を評価するための数値です。
筋トレやボディメイクをする上では、どのような食材を摂取するかは大事になってきます。
また、それぞれに身体を作る役割があり、１つでも不足すると健康なカラダを維持するのに役立ってはくれないのです。

ハイプロテイン商品の「高たんぱくが取れる●●」なんて商品を見かける事があるかと思います。成分表を見てみますと、そこにはゼラチンの表記があります。
実はゼラチンはアミノ酸スコアで言うと「０」なのです。

ゼラチンの中には必須アミノ酸の9つのアミノ酸の中で、唯一、トリプトファンの含有量が「０」なのです。
また、海外の文献でもバイオロジカルバリュー(経口摂取したタンパク質の利用率を数値化したもの)は「0」と結論付けられていました。

●これの他にもある闇
某商品のミルクプロテインなどがありますが、実はあの商品の成分の８割は「カゼイン」で出来ています。つまり牛乳と変わりないという事です。牛乳は吸収率の高いホエイが２割、吸収率の遅いカゼインが8割を占めています。
ホエイはアミノ酸スコアが100、バイオロジカルバリューで言うと104あります。
一方カゼインは、アミノ酸スコアは100ですが、バイオロジカルバリューで見ると77、ソイプロテインと変わらないのです。(ソイは74)

●カゼインの問題点
カゼイン性質は凝固するタンパク質を利用して、ゆっくり吸収されるのが特徴だと言われていますが、殆どの研究で、必須アミノ酸のロイシンの値を同じにするために実験がされていたので、ホエイ30ｇ、カゼイン42ｇという数値になっているカラクリになっています。量が違うので、吸収速度がゆっくりなのは当然です。

また筋タンパク合成ではホエイの方が93％高かったという研究があります。

ホエイにはシステインが豊富に含まれているため、免疫向上の作用がありますが、カゼインはそれが少なく免疫を低下させる可能性も示唆されています。

今回も参考になれば幸いです。