チベット体操の初めの体操（その2）：2022年10月13日｜やさしい整骨院のブログ

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投稿日：2022-10-13 13:54:13.0

チベット体操の初めの体操（その2）: チベット体操の一番最初の体操についての続きです。

この体操は立った状態で、気を付けの姿勢から両手を左右に広げ、正面から見て体全体を十字のような形にします。この姿勢を崩さずにその場でくるくると回転します。回転方向は右回り（頭の上から見て時計回り）です。この動きにどのような効果があるかについて、整体という点から以下簡単に説明したいと思います。

右に回転するという動きは、右に曲がることを連続して行ったときにおきます。もう少し分かりやすく説明すると、まず地面に書いてある円に沿って右方向に歩きます。右に右に曲がるという感じです。その円をどんどん小さくしていきます。最終的にその場でくるくる回る動きになります。このように右に回転するということは右に曲がる動作を連続して行ったこととほぼ同じです。

ここで体の使い方の偏りについて考えてみます。「利き手（ききて）」という言い方がありますが、同じように「利き足」というものがあって、使いやすい足の左右があります。たいていの人は最初の一歩は右ですが、最近はかなりばらけてきました。またその時によって右足が前に出やすかったりその逆もあります。ただどちらかというと右足を前に出しやすい人が多くなっています。

日ごろから右足を前に出すことを続けていると、股関節の角度が左右違ってきます。右足が骨盤に対して開き、左足が閉じます。その結果、骨盤がねじれ、左右の高さが違ってきます。そしてその上に載っている背骨がゆがんできます。その場合はバランスをとるために意識的に左足を前に出すようにします。そして左足を骨盤に対して開き、右足を閉じるようにします。具体的には右に曲がる動作を繰り返します。つまり右回転を繰り返します。これはチベット体操の最初の体操そのものです。

従って逆の場合は逆の回転を行います。まず自分はどちらの足を前に出しやすいのか、調べます。最初の一歩が右足が多いならなら右回転でOKです。左足なら左回転にします。そういった癖がないのなら左右同じ回数回転します。

このようにチベット体操では、最初の体操で股関節や骨盤のゆがみを多少なりとも解消し、その後に前後のゆがみの調整体操に入るというかなり考えられた構成になっています。まああくまで私の解釈ですが（苦笑）。どちらに回転するかはご自身で自分の動きの偏りを調べてからお決めください。