【デスクワークと平衡感覚の関係】：2023年1月31日｜ビーコンディショニングラボラトリー(B-Conditioning Laboratory)のブログ

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サロンのNEWS

投稿日：2023-01-31 18:13:58.0

【デスクワークと平衡感覚の関係】: オンラインでのビジネスが増えた昨今、皆さまが身体姿勢について考えるきっかけも増えたように感じます。
肩凝りや首凝りをはじめ、腰痛や柔軟性の低下など思いあたる節はあるかと思います。
それらは、何時間も座りっぱなしになって起こっていることだけなのでしょうか？
今回は「視力」、目から取り入れる情報と体勢感覚について考えていきましょう。

まず、簡単なテストからやってみます。
はじめは目を開けた状態で片足立ちをしてみます。
これはできる方も多いのではないでしょうか。
では、目を閉じて片足立ちをしてみましょう。
20秒間耐えられるでしょうか。
また、目を閉じた状態で１分間足踏みしてみましょう。同じ位置に立ってられるでしょうか。

難しいと感じた方は「視力」という強い情報を使い、身体のバランスをとっているということがわかると思います。
決して悪いことではありませんが、では視力からだけの情報で行動を起こしている場合のリスクについてお話いたします。

例えば、足元に段差や不意に注意を逸らされた場合はどのようにしてバランスを保つのでしょうか。
目で見えていないものに関して反応するのは体勢感覚で行われます。
「体勢感覚」とは、視覚や聴覚といった特殊感覚と異なり、感覚器が外からははっきり見えず、皮膚・筋肉・腱・関節・内臓の壁そのものに含まれ、姿勢コントロールを行う感覚器です。

モニターを何時間も見続けているうちに視野はかなり狭くなっていると仮定します。
その状況は目から得た情報を体勢感覚に入力し行動を起こす流れをつくりだします。
しかし、無意識下で行われる行動のほとんどが体勢感覚から脳へのフィードバックによって逆行し調整され繊細な動きとなります。
つまり、目から取り入れた情報のみでバランスをとっていると咄嗟の動きに反応できないどころか身体のバランスをとることさえ難しくなるのです。
そのような現象が高齢化とともにさらに拍車をかけ起こってくるようになります。
これは車の運転も然りと考えます。

ではどのように予防していくといいのでしょうか。
身体・姿勢・バランスを調整するには足元からの運動刺激を起こすことが望ましいと考えます。
視力だけではなく、身体全体のバランス機構をフル稼働させエクササイズを行うことで肩凝り・首凝り・腰痛などから解放されるきっかけとなるのではないでしょうか。

井崎皓太