ざっくり漢方１３：2024年3月22日｜一如のブログ

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投稿日：2024-03-22 14:44:04.0

ざっくり漢方１３: 昨日は「春分」でした。
文字通り春を分ける日ということで、これまで「陰」が優位だったのが「陽」が盛んになってきます。

今日は、五行説の木行に属する「肝」のはたらきについて。

漢方でいう「肝」というのは、西洋医学でいう「肝臓」の機能だけではなく、それに付随する働きも含めもっと広い意味で使います。
具体的に「肝」では、情緒の安定や自律神経なども含まれます。

では、「肝」の役割について。
１）気をめぐらすはたらきと、２）血をためるはたらきです。

１）気をめぐらすとは
全身に気をめぐらせます。気が巡ることによって精神が安定し、リズムが整います。
身体のリズムとは、睡眠や食欲、排便、月経などの生理機能です。

22時になると眠くなる、朝起きるとお腹がすいている、1日1回排便をもよおす、生理が28日周期で来るなど。

２）血をためるとは
人は休んでいるときに、「肝」へ「血」を送って貯蔵し、血液の流れを調整します。
十分に血が貯蔵できないと、全身に栄養を送ることができません。

それは、「筋」や「爪」や「目」の状態に現れます。

「筋」に血が大量に送られると、十分な運動ができ、関節の動きもスムーズになりますが、不足すると、関節の曲げ伸ばしができなくなったり、足がつったり、痙攣したりします。

「爪」に血が十分に送られると、ピンク色のつやのある爪になりますが、不足すると、白っぽく、割れやすくなったりします。

「目」を使うときも、大量の血を必要としますが、不足すると、視力低下や目の乾燥、眼精疲労などが起こります。

「最近生活のリズムがおかしいな」、と思った方は、気をめぐらす「香り」を楽しみましょう。
アロマでもいいし、食事に香りのあるもの、シソや春菊、セロリ、柑橘、香辛料などを取り入れます。

「爪がわれてる！」、と思った方は、睡眠時間を見直しましょう。休憩時間に目をつむるのも「血の省エネ」につながります。スマホやPCもほどほどに。

血を補うには、赤身の魚・肉、レバー、棗やクコ、などの赤食材。黒豆・黒米・魚介などの黒食材。ナッツ類などがおすすめです。

それでは、今日はここまで(^^)/

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