サークル(CIRCLES)のブログ
- 危険な小説 「オーランドー」ヴァージニアウルフ
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危険な小説
こんにちは、江藤です。今日ご紹介する小説は英国が生んだ文豪ヴァージニア ウルフが1928年に発表した「オーランドー」です。エキセントリックなウルフの小説の中では比較的読みやすい物語だと思います。あらすじは主人公の青年貴族オーランドーは、その美貌からエリザベス1世に寵愛されます。そのオーランドーが16世紀から19世紀まで300年あまり生き続けて性別も男性から女性になったり貴族からジプシーになったりで十分にエキセントリックなのですが、ウルフのもつ文体に導かれてどんどんストーリーにのめり込んでしまいます。主人公のズボンがスカートに変わるときに生ずるジェンダーの問題など1928年の時点でジェンダー問題を問うヴァージニアウルフの感性の素晴らしさはこんにちの僕らの感覚からしたら想像を絶するほどに先進的で進んでいたんだと思います。
このオーランドーが後の女性文学、特にジェンダー研究やトランスジェンダー研究の分野に多大な影響を与えた。というのもうなずけます。またオーランドーはウルフのキャリアの絶頂期に書かれウルフのイギリスでの、いや世界での文豪としての位置を決定づけた作品になりました。
オーランドーの世界的人気度は2019年12月8日、ウィーン国立歌劇場で150周年を記念して7日間のみのプレミアムオペラ 「オーランドー」でチケットは即時完売の人気でもわかります。しかも衣装はコム デ ギャルソンの川久保玲。プレミアム過ぎます!とても見たかったけど行けなかった、、
ヴァージニアウルフの作品は難しい、読みにくいと言われる方もいますが、僕はウルフはとても好きな作家です、小説も生き方もどちらも。ウルフ初めての方はオーランドーから入ってみたらどうでしょうか?小説の感想サロンにてお待ちしてます。
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