エビデンスのレベルによって情報の信頼度が違う：2024年1月25日｜アイバランス(i-BALANCE)のブログ

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投稿日：2024-01-25 10:33:19.0

エビデンスのレベルによって情報の信頼度が違う: 健康商品にも使われていたりする言葉、エビデンス。

エビデンスとは科学的根拠という意味で、さまざまな研究や症例報告などを分析したデータになります。

「エビデンスがあります」と言われると、その商品や情報の裏付けとなる根拠がある気がして、信じてもいいように思えます。

でも、エビデンスがあるといってもそれだけで信頼できるわけではありません。

エビデンスにはレベルがあるからです。

そのレベルによって、どのくらい信頼できるものなのか知ることができます。

では、エビデンスレベルにはどのようなものがあるのか見ていきましょう。

・レベル6「専門家の意見」
・レベル5「症例報告」
・レベル4b「ケースコントロール研究」
・レベル4a「コホート研究」
・レベル3「非ランダム化比較試験」
・レベル2「ランダム化比較試験(RCT)」
・レベル1「システマティックレビュー、RCTのメタアナリシス」

それぞれの研究内容の詳細は省きますが、レベル1が最も信頼度の高いエビデンスで、レベル6が信頼度の低いエビデンスとなります。

「エビデンスがあります」といっても、レベル1のメタアナリシスと専門家の意見とでは信頼度に大きく差があったんですね。

個人的な少数の症例報告や専門家の意見といったものは、情報を選ぶにあたって、じつはあまりあてになりません。

ひろゆきさんがよく言う「それってあなたの感想ですよね？」に近いです。

その「エビデンスがあります！」には一体どのような研究で行われたのか、はたまた専門家個人の意見なのか、その辺りを確認したいところ。

また、ソースを提示していない自称専門家の意見や感想なんてものは全く信頼性がありません。

インスタグラムやTikTokなどで流れている美容や健康情報は酷いものが本当に多い印象です。

動物実験で効果が認められたというのもエビデンスにはならないので注意が必要です。

今回はエビデンスレベルについてのお話でした。

美容や健康情報を調べるときには最低限ソースを提示しているか確認し、できればそのソースを見てみてエビデンスレベルはどうなのかというところまで確認していきたいところですね。

【参考】
『医療リテラシー読本』著者松村むつみ翔泳社