【鉄分不足と頭痛】貧血だけじゃない“脳の酸欠”：2025年5月16日｜シーキュア三宮元町(C-cure)のブログ

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投稿日：2025-05-16 09:32:13.0

【鉄分不足と頭痛】貧血だけじゃない“脳の酸欠”: 【鉄分不足と頭痛】貧血だけじゃない“脳の酸欠”に注目

「健康診断では貧血じゃないのに、なぜか頭痛が続く」

そういった訴えの中に、実は**鉄欠乏状態（潜在性鉄欠乏）**が隠れていることがあります。

鉄は“血液を作るミネラル”として知られていますが、
それだけではなく脳への酸素運搬や神経伝達物質の合成にも関与しており、頭痛との関係も非常に深いのです。

鉄欠乏が頭痛を引き起こすメカニズム
鉄が不足すると、血中のヘモグロビンが減少し、全身への酸素供給量が低下します。

とくに脳は酸素消費量が多いため、脳の酸欠状態＝頭痛を招きやすくなるのです。

また、鉄はセロトニンやドーパミンなどの神経伝達物質の合成にも必要不可欠です。

これらが不足すると、痛みの調整機構にも影響が出て、慢性的な頭痛や情緒不安定を引き起こす可能性があります。

注意が必要な人の特徴
・月経が重い、経血量が多い
・産後や授乳中の女性
・ダイエット中で食事量が少ない
・肉や魚よりも野菜中心の食事が多い
・疲れやすく、立ちくらみもある

こうした方は、たとえ血液検査で基準値内でもフェリチン（貯蔵鉄）が不足していることが多く、注意が必要です。

食事で補う鉄分のポイント
鉄には「ヘム鉄（動物性）」と「非ヘム鉄（植物性）」がありますが、吸収率の高いヘム鉄の方が効果的です。

・レバー、赤身肉、マグロやカツオ
・しじみ、あさりなどの貝類
・卵や納豆
・ビタミンCと一緒に摂ることで吸収率アップ

日々の食事の中にこれらを少しずつ取り入れるだけでも、体調が変わってくることがあります。

臨床現場での実感
当院でも、片頭痛や慢性疲労を伴う頭痛のある女性に対して、食事ヒアリングや医師との連携のうえで鉄の摂取指導を行うケースがあります。

実際に鉄を意識して補給することで、
「朝のだるさがなくなった」
「生理前の頭痛が軽くなった」
という声を多くいただいています。

鉄分不足は「隠れた頭痛の原因」でありながら、見逃されやすいポイントです。

薬や施術だけでなく、栄養状態に着目したアプローチが、根本改善への近道になります。