膝に水が溜まるとは？：2024年5月8日｜すぐる鍼灸整骨院のブログ

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投稿日：2024-05-08 09:48:12.0

膝に水が溜まるとは？: 膝に水が溜まると、膝全体が腫れぼったく重苦しい感じになります。
さらに水の量が増えてくると、膝の曲げ伸ばしが不自由になります。
関節内に水が溜まる状態を「関節水腫」といいます。

今回は、関節水腫について考えてみたいと思います。

関節内は普段から水が存在しています。
関節全体は関節包という一つの袋に包まれており、関節の内部は関節腔といいます。関節腔は元々とろみのある水（関節液）が入っています。
関節液の役割として、関節の動きを円滑にすること、関節軟骨に栄養を供給することがあります。その量は通常およそ1～3cc程度とされています。

関節水腫は特に膝関節に多く、変形性膝関節症などに伴う滑膜の炎症や、半月板や靭帯損傷時に水が溜まる現象がみられます。この他、リウマチや痛風、感染によっても炎症が起き水が溜まることがあります。
関節内に炎症が生じると、滑膜の毛細血管の透過性が亢進することで関節液が増加します（多いときには5cc以上にも）　
関節液の量を調節するのは滑膜です。滑膜は新しい関節液を作って分泌すると同時に、古い関節液を回収する働きを担っています。炎症が起きることでバランスが崩れ、関節液の回収が追いつかなくなった時、膝に水が溜まります。これが「水が溜まっている」状態となります。
（水が溜まると言いますが関節液は冷たくないので冷やす効果はありません）

しばしば「膝の水を抜くとクセになる」ということが言われますが一部誤解があります。関節水腫は関節内の炎症等が原因です。そのため、抜いた後も炎症が残っていれば再度水が溜まることになります。
一方で、水を抜くのは関節水腫の根本的な治療ではありません。一時的に症状が治ったからと言ってすぐに無理な生活を続けると、症状が悪化する場合があります。また安静でも炎症が治まらない場合は、治療として関節内注射や理学療法等が必要となります。

水を抜くと言うことは、検査の一種でもあり治療の一種でもあります。

関節の動きに制限が出ている場合は水を抜いた方がいいですが、抜いた後に再度炎症が起こらないようにしていくことが重要になります。

関節に負担をかけないように足腰の筋力を鍛えることも有効になりますが、誤った方法でやってしまうと逆効果になるのでお気をつけ下さい。

セルフケアの方法もお伝えできますので気になる方は、一度ご連絡下さい！