筋肉痛が遅れてくる理由：2024年5月8日｜パラメディック(Paramedic)のブログ

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投稿日：2024-05-08 10:39:04.0

筋肉痛が遅れてくる理由: 筋肉痛が遅れてくる理由

筋肉痛は、一般的に運動後24～72時間後にピークを迎えますが、個人差や運動の種類によって、数時間後から3～4日後まで遅れて発生する場合があります。

筋肉痛が遅れてくるメカニズム

筋肉痛が遅れてくる主な理由は、以下の3つが考えられます。

1. 筋肉の損傷の深さ

運動によって筋肉が損傷を受けると、ミオシンやアクチンなどのタンパク質繊維が断裂したり、微小な炎症が起こったりします。これらの損傷は、痛みの原因となる炎症物質のプロスタグランジンやヒスタミンなどの産生を促します。

浅い筋肉の損傷: 軽度な運動による浅い筋肉の損傷は、損傷部位への血流が多く、炎症物質の産生が早いため、数時間後に痛みを感じ始め、24時間以内にピークを迎えます。
深い筋肉の損傷: 激しい運動による深い筋肉の損傷は、損傷部位への血流が少なく、炎症物質の産生が遅れるため、3～4日後に痛みを感じ始め、2～3日後にピークを迎えます。
具体的な例

ジョギングや軽めの筋トレなど、軽い運動をした場合: 損傷が浅いため、数時間後に筋肉痛を感じ始め、24時間以内にピークを迎えます。
スクワットやランジなどの負荷の高い筋トレをした場合: 損傷が深いため、3～4日後に筋肉痛を感じ始め、2～3日後にピークを迎えます。
2. 運動の種類

エキセントリック収縮: 筋肉を伸ばしながら力を発揮するエキセントリック収縮は、同心収縮 (筋肉を縮めながら力を発揮する) に比べて筋肉の損傷が2～3倍大きいため、筋肉痛が遅れてくる傾向があります。
新しい運動: 普段使わない筋肉を使った新しい運動は、筋肉の損傷が1.5～2倍大きいため、筋肉痛が遅れてくる傾向があります。
具体的な例

坂道を下ったり、階段を下りたりする運動: エキセントリック収縮が多いため、筋肉痛が遅れてくる傾向があります。
普段あまり使わない腹筋や背筋を鍛える運動: 新しい運動のため、筋肉痛が遅れてくる傾向があります。
3. 個人差

年齢: 20歳を過ぎると、筋肉の柔軟性や回復力が低下するため、筋肉痛が1.2～1.5倍遅れてくる傾向があります。
性別: 男性は女性よりも筋肉量が多いため、筋肉痛が1.1～1.2倍遅れてくる傾向があります。
遺伝: 筋肉痛の感受性には遺伝的な要因も影響していると考えられており、人によって筋肉痛を感じやすさが2～3倍異なる場合があります。