大人の喘息　その2：2024年3月22日｜ルポ神保町水道橋店(repos)のブログ

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プライベート

投稿日：2024-03-22 09:22:14.0

大人の喘息　その2: 喘息の治療は、症状がなくても毎日使って発作が出ないようにする「長期管理薬」と、発作時に使う「発作治療薬」が柱となっています。
　長期管理薬には、炎症を抑える「吸入ステロイド」と、気道を広げる「長時間作用性β2刺激薬」などがあります。「吸入ステロイドは喘息治療の主役にあたる薬で、これが登場して以来、発作を起こすことなくコントロールしやすくなりました。また、2つの種類の長期管理薬を組み合わせた「合剤」もよく使われています。

　発作を抑えることが難しい重症の人向けの長期管理薬としては、「生物学的製剤」が使われています。生物学的製剤は生物がつくるたんぱく質（抗体）を利用した薬で、アレルギー反応を抑えて喘息症状を抑える効果があります。2022年11月に発売されたテゼスパイア（一般名テゼペルマブ）を含め、現在5種類の生物学的製剤があります（いずれも注射薬）。

　小児喘息よりもアレルギー性の割合は少ないとはいえ、成人喘息においても一番のリスク要因はアレルゲンです。そのため、発作が出やすいのはスギやヒノキなど、春先の花粉症シーズンです。空気が乾燥する冬も咳が出やすいイメージがありますが、冬はそれほどアレルゲンが飛ばないので、喘息発作が増えるのはやはり春です。また、台風に伴う気圧の変動や花粉量の増加が喘息と関連することも分かっています。

　症状と関連するアレルゲンが分かっていれば、それを回避するのが一番の発作予防策になります。スギ花粉やダニによるアレルギー性鼻炎がある人には、舌下免疫療法という、舌の下にアレルゲンの成分や錠剤を入れる免疫療法に保険が適用されます。同じアレルゲンで喘息が起きている場合、喘息への効果も期待できます。

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