運動をすると、肌老化も抑えられるかも　その4：2024年4月14日｜ルポ神保町水道橋店(repos)のブログ

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投稿日：2024-04-14 09:09:42.0

運動をすると、肌老化も抑えられるかも　その4: 運動すると脳がスカッとするが、脳の働きにもマイオカインが作用する可能性があり、認知機能やうつに関わる研究が進行している。運動によって分泌される乳酸は、古くて新しい因子として、脳への作用が注目されている。

　乳酸を多く分泌する高強度のインターバル運動は、実行機能（目的とする行動を遂行する脳機能）の改善に効果的であることや抑うつ気分の改善効果が示唆される。そのメカニズムについて、運動時に乳酸分泌が高まると、マイオカイン（BDNF、IGF-1、VEGFなど）が増え、海馬の体積が増加、神経新生、血管新生作用が高まって高齢者の認知能力が高くなるという可能性がある。

うつの軽減にマイオカインが作用するスウェーデンの研究報告もある。運動によって誘発されたマイオカインが活性化すると、脳に移行してうつ症状をもたらすとされるキヌレニンという代謝物を、血液脳関門を通過できない『キヌレン酸』に変換し、うつ症状が軽減するという。

日本人女性の死亡率の第1位が、大腸がん。世界がん研究基金と米国がん研究協会の報告書では、大腸がんリスクを減らすための生活習慣として「身体活動」が「唯一確実に効果的」と位置づけられている。大腸がん予防のためには、身体活動が食物繊維よりも上位となっている。その理由の一部をSPARCというマイオカインで説明できるかもしれない。

　SPARCは、加齢により低下し、運動によって増えるマイオカイン。運動すると筋肉で増えたSPARCは血流を介して腸に到達し、大腸がんの芽になる細胞の目印を認識し、アポトーシス（細胞死）に導くことを確認した。また、ヒトに自転車こぎ運動を4週間継続してもらうことで、SPARCの分泌応答が有意に増えた。腸に炎症が起こると筋肉の状態も悪くなる「腸と筋肉の臓器連関」にも注目しているという。

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