環境の変化が大きい春は適応障害に注意　その1：2024年5月23日｜ルポ神保町水道橋店(repos)のブログ

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投稿日：2024-05-23 09:22:05.0

環境の変化が大きい春は適応障害に注意　その1: 環境が大きく変わるこの季節は、昔から適応障害になる人が多い。大学の新入生や新社会人がかかりやすい“5月病”というのも要するに適応障害です。

　新型コロナウイルス感染症の流行が始まった2020年には、未知の病気に対する不安が社会全体で高まる中、突然の学校閉鎖と外出禁止、授業のオンライン化など、子供たちを取り巻く環境が激変。臨機応変な対応ができず、学校再開後も適応障害によって登校できなくなってしまった子供たちが多かった。

　適応障害とはストレス因により引き起こされる情緒面や行動面の症状で、社会的機能が著しく障害されている状態であり、世界保健機関（WHO）の診断ガイドラインICD-10によると、ストレス因の発生から1カ月以内に発症し、それがなくなれば通常は6カ月以上は持続しない病気だ。後述するうつ病と違い、ストレスを起こす原因がはっきりしているのが大きな特徴といえる。

例えば、社内の異動で新たに上司になった課長がとても怖い人で、彼に目をつけられた。何回も怒鳴られているうちに気分が沈み、毎日会社に行くのがつらいと感じるようになる。同僚に飲みに誘われてもその気になれず、何をやっても楽しいと思えなくなったといった例が典型的だろう。この場合は「怖い上司」がストレスの原因となっている。

　入学、就職、異動、定年退職など職場環境の変化。がんなどの生命にかかわる重病。肉親との死別。これらが原因になって、適応障害が起こります。時間が経つと自然に治っていくことが多いですが、放っておくとうつ病になったり、自殺してしまうこともあるので、軽く考えてはいけません。

救命救急センターに運び込まれた自殺未遂者564人を診察すると、何らかの精神科診断がつく人が多かった。最も多かったのはうつ病などの気分障害（23％）だったが、次に多かったのが適応障害で実に19％を占めていたという。

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