「PPPD」「前庭性片頭痛」の治療法　その3：2024年6月23日｜ルポ神保町水道橋店(repos)のブログ

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プライベート

投稿日：2024-06-23 09:17:53.0

「PPPD」「前庭性片頭痛」の治療法　その3: 耳の奥にある内耳にある前庭と三半規管は、体の姿勢や動きをキャッチするセンサーだ。センサーが得た情報は前庭神経によって脳の前庭核という部分に届き、脳は体の動きなどを認知する。前編で詳しく紹介したが、PPPDはこのシステムの働き方に不調をきたす病気だ。

テレビで動きの速い映像を見たり、物を見ながら歩いたりしたときの視覚情報が平衡感覚に影響を与えたり、人の体の「ゆらぎ」を異常と感じたりして、フワフワとした浮動性のめまいが続いてしまう。自分の体の感じ方が原因ともいえる病気なので、病気について説明するだけで症状が改善することも少なくない。

　PPPDの治療には、脳神経のシステムのバランスの崩れを和らげる「薬物治療」、体のバランスに対する認知の歪みを改善する「認知行動療法」、前庭の機能を改善する「前庭リハビリテーション」の3種類がある。こうした方法で症状の改善を目指しますが、PPPDの場合、症状をゼロにすることは難しいです。症状を改善しながら自分のめまいとうまく折り合いを付けて生活するという目標設定をしていただくと、QOL（生活の質）は大きく改善すると思います。

　
薬物治療
　SSRI（選択的セロトニン再取り込み阻害薬）やSNRI（セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬）は、抗うつ薬としてよく知られているが、脳神経の異常な活動を抑える働きがある。PPPDにもよく効き、患者さんによってはよく症状を改善してくれます。患者によっては飲み始めの「吐き気」など副作用を気にする場合もあるが、副作用は数週間でなくなるので、PPPDが改善してから少しずつ減薬していくという。

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