太っても健康な良い肥満は本当にあるのか　その1：2024年2月19日｜ルポ神保町水道橋店(repos)のブログ

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投稿日：2024-02-19 09:34:57.0

太っても健康な良い肥満は本当にあるのか　その1: 肥満は健康に悪いと言われてダイエットや運動を始めても、「なかなか思うように体重が減らない」「脂肪を燃焼させる運動はしんどくて続かない」と挫折する人も少なくありません。

肥満が一律に健康に悪いのではなく、『太っているけれども健康』という人もいることが最近の研究で分かってきました。

2019年に発表された欧米の12万人の肥満の人を対象にした研究です。それによると、太っていても糖尿病や高血圧などの生活習慣病になるリスクが低い人が24％いたということです。

　この研究で『良い肥満』とされている人たちの特徴としては、まず、インスリン抵抗性が低いことがあります。つまり、インスリンの効きが悪くなっていない、ということです。インスリンは血糖値を下げるホルモンですから、それがきちんと機能しているということは、高血糖状態が続くことで生じる糖尿病や動脈硬化のリスクが低いということです。そして、メタボリックシンドローム（メタボ）の構成要素である血糖、脂質、血圧の値が悪くなっていないことも、良い肥満とされる人たちの共通項として挙げられます。

　年を取ると、体重が増え、それに伴い、血圧や血糖値、中性脂肪やLDLコレステロールなどの値が悪くなってくる人が多くなります。ところが「良い肥満」の人たちは、肥満であるにもかかわらず、そうした値が正常の範囲内に収まっているのです。

　この論文では、太っていても生活習慣病リスクが低い状態のことを、『代謝的に健康な肥満』と呼んでいます。そして、そのような肥満は、男性よりも女性に、そして高齢者よりも若い人に、またBMIが35以上の人よりも35未満の人に多く見られたそうです。

　それでは、代謝的に健康である「良い肥満」と、そうではない「悪い肥満」を分けるものは、いったい何でしょうか。それは脂肪のつき方です。

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