「糖質制限」ここに気をつけて！：2021年10月18日｜ベストフォーム(Best Form)のブログ

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投稿日：2021-10-18 14:52:31.0

「糖質制限」ここに気をつけて！: ダイエットと聞いて
「糖質制限」を思い浮かべる方は多いのではないでしょうか。

簡単に言えば…
「炭水化物などの糖質を制限することで
　脂質を燃焼させよう」
というのが、糖質制限ダイエットです。

「糖質制限」という言葉だけを聞いて
「糖質を減らせばいいんだ」くらいで行うとちょっと危険です。
当院の患者さんの中にも
そういう方が結構いたので
「なぜ危険なのか？」を今回お伝えしますね。

糖質制限の最大の欠点は、
体に脂質を供給しない危険性があること
つまり…
糖質に変わるエネルギーを
補充しない状態を続けることで、
逆に体のバランスを崩してしまうのです。

話をわかりやすくするために、
体の中に燃料を蓄えるタンクが2つあるとします。

1つは糖質の燃料タンク。
このタンクは肝臓にあって
グルコースに変わるグリコーゲンという
糖質の燃料が蓄えられています。

もう1つは脂質の燃料タンク。
このタンクは脂肪細胞の中にあって、
脂肪酸という脂質の燃料が蓄えられています。

この両者の容量は
糖質の燃料タンクが約2000kcal
すぐに燃料を取り出せる
というメリットはあるのですが、
人間が1日に使う燃料は
少なくとも1500～2000kcalということを考えると、
ちょっと運動しただけでも
あっという間に空っぽになる容量です。

それに対し、
脂質の燃料タンクは約4万kcal！
糖質の燃料タンクの20倍の容量です。

すぐに空っぽになる糖質の燃料タンク。
現代は食べ物が豊富にあるので
すぐにタンクを満タンにできるわけですが、
このタンクが空っぽになっても
燃料を補充しないのが糖質制限です。
そうして
脂質のタンクを使うことになるのですが…

いくら脂質の燃料タンクが
4万kcalだと言っても、そこには限界があります。

脂質の燃料タンクにも
補充が必要になってくるわけですが、
ダイエットをしている人が
「脂質をしっかり補充しよう」とは、
アブラの知識を持っていないとなかなか思いませんよね？

つまり糖質制限ダイエットは
やり方によっては、
脂質の燃料タンクのエネルギーまで
使い切って
体がガス欠状態になってしまうのです。
「糖質制限ダイエットで倒れる」
みたいな事例が頻発するのはそのためです。

自己流で糖質制限をされている方は
今回お伝えしたことを踏まえて
ご自身の食事を考えてみてくださいね。