“睡眠が伴えば”練習は嘘をつかない！：2023年2月3日｜ベストフォーム(Best Form)のブログ

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投稿日：2023-02-03 17:49:22.0

“睡眠が伴えば”練習は嘘をつかない！: 「練習でマスターできないまま
　眠ってしまっても…
　翌朝になるとなぜか弾けるようになっている」

これはあるピアニストの言葉です。

このように体を動かしていない間も
脳が独自にスキルを身につけることがあります。
それを示す実験をご紹介します。

実験の内容は…
被験者として右利きの人を集めて、
左手を使ってキーボードで数字を打ち込む練習をする。
例えば、
「4－1－3－2－4」のような数字の列を
できるだけ早くそして正確に
打ち込めるようになることを目指す。
というものです。

被験者の練習時間は
途中で短い休憩を挟みながらトータルで12分。
その後練習を終えて12時間経ってから
打ち込む技能テストを行います。
被験者の半分は午前中に練習し、
その日の夜にテストを受ける。
練習からテストまでは
ずっと起きたままということです。
もう半分は夜に練習して、
8時間寝てから翌朝にテストを受ける。

この結果は…
日中起きていてテストを受けたグループは
目立った向上はありませんでした。
一方
一晩寝てからテストを受けたグループは
打ち込むスピードが20％上昇し
正確性が35％も上昇した。

さらに興味深いのが
スキルの向上がなかったグループも
8時間睡眠を挟んださらに12時間後に
再テストをすると
同じようなスキルの向上を見せたのです。
この結果から分かったことは…

・スキルの練習をやめてからも
　脳は独自に練習を続けている。
・この脳の練習は
　寝ている間にしか行われない。

ということです。

「練習は嘘をつかない」とよく言いますが、
「（睡眠が伴っていれば）練習は嘘をつかない」
が正しい表現なのかもしれませんね。

ではどれくらい睡眠を取ればいいのでしょうか？

8時間睡眠の最後の2時間で
運動記憶が発達する
ということが分かっています。

多くの現代人は
この貴重な2時間を平気で犠牲にしている…
自ら捨ててしまっているのです。

スキル習得のためにどんなに努力をしても、
睡眠時間が6時間以下では
その努力が報われない可能性が高い。
逆に言えば…
睡眠時間を8時間にすれば、
あなたのスキルはもっと磨かれる
ということです。

この事を知っておけば
「練習した日だけでも8時間寝よう」
となりませんか？

あなたの競技に対する情熱を生かすも殺すも
睡眠次第ですよ！