水素トリートメントとは

水素トリートメントとは、水素と熱の力を利用し、髪質を改善するトリートメントです。
髪の内部からダメージ原因となる物質を取り除きつつ、栄養と水分を与えてハリとコシのあるツヤ髪に導いてくれます。

パーマやヘアカラーを繰り返した髪内部には、老化やダメージの原因となる活性酸素が存在します。
活性酸素は一般的なトリートメントやシャンプーでは除去できない化合物。
蓄積することで切れ毛や枝毛、抜け毛などのさまざまなトラブルの引き金になります。

水素トリートメントは、そんな活性酸素に水素を結びつける施術。

水素は元素の中でも分子が非常に小さくて軽く、髪内部へ浸透させることができます。
水素と活性酸素が結びついたところに熱を加え化学反応を起こし、無害な水に変化させることで髪のダメージをケアする仕組みなんです。

それでは、実際に水素トリートメントを行った髪が、どのように変化していくのかご紹介します。

水素トリートメントはどんな髪に向いている?

上の写真は、度重なるブリーチやカラーによるダメージで、うねりや広がりがある状態の髪です。
実際に水素トリートメントを行うとどのように変化するのか見ていきましょう!
こちらが水素トリートメント後の写真です。
髪のダメージが改善され、まとまりのある美しいストレートヘアに仕上がっていますね!
髪に潤いを感じ、光が反射するほどツヤも出ています♡

このことから、水素トリートメントは次のような髪に向いていると言えます。

・髪内部の乾燥によってパサつきがある髪
・寝ぐせや湿気などによってうねっている髪
・ダメージによってツヤがない髪


髪は内側からメデュラ・コルテックス・キューティクルの3層で構成されています。
ダメージがある髪は、保護の役割を持つキューティクルが開き、髪の大部分を占めるコルテックスに空洞がある状態です。

水素トリートメントは、空洞になったダメージ毛のコルテックスに栄養と水分を届け、ツヤのある美しい髪へ導きます。
そのため、傷んだ髪には効果を発揮しますが、健康な髪に対しては変化を感じにくい傾向があります。

水素トリートメントと他のトリートメントとの違い

水素トリートメント以外にも、髪質を改善するトリートメントには種類があります!

今回は、水素トリートメントと同様に高い評価を得ている、酸熱トリートメントとサイエンスアクアとの違いを解説します。
酸熱トリートメントとは、グリオキシ酸やレブリン酸が配合された薬剤と熱の力を利用し、髪の内側からダメージをケアする施術です。

元々ある髪内部のタンパク質結合はそのままに、新たな結合をつくり出すことで髪内部を補修する特徴があります。
カラーやパーマで傷みが激しい髪や、加齢によってハリやコシがない髪など、ハイダメージのケアに効果的です。

どちらもダメージがある髪に効果を発揮し、熱の力を利用して髪内部をケアするという点では同じですが、目的が異なります。

・酸熱トリートメント……髪内部に新たなタンパク質結合をつくり、ダメージを補修する
・水素トリートメント……髪内部の水素と活性酸素と結合して水に変化させ、ダメージの原因を取り除く


髪の状態や悩みによってどちらが向いているかが変わるため、美容師さんと相談しながらあなたの髪に合った方法を選びましょう。
サイエンスアクアとは、医療用のアルカリ電解水の力で髪に脂質系アミノ酸を浸透させ、髪の形を整える髪質改善トリートメントです。
ダメージによるうねりやパサつき、ゴワつきのある髪に効果を発揮し、ツヤのある美しい髪へ導きます。

サイエンスアクアは、キューティクルを開き、トリートメントを浸透させてから再びキューティクルを閉じる施術方法が特徴です。
髪内部にトリートメント剤を入れてから閉じ込めることで栄養と油分を残せるため、ツヤ感たっぷりの髪に仕上がります。

また、水素トリートメントや酸熱トリートメントよりもヘアカラーの色落ちに影響しづらいのも嬉しいポイント◎

どちらも髪のうねりやパサつきを補修し、ツヤ髪に仕上げてくれる施術。
その上でダメージのケアと予防の両方を叶えたい方は、水素トリートメントがおすすめです。

水素トリートメントにはいくつか種類がある

美容室で受けられる水素トリートメントは、パウダータイプとクリームタイプの2種類があります。

パウダータイプは、トリートメントに水素を発生させるパウダーを混ぜ、ハケで塗布した後10~15分ほど浸透させて洗い流します。
その後ドライヤーで水分を飛ばし、ヘアアイロンで髪に熱を与えて化学反応を起こし、水に変化させる仕組みです。

一方、クリームタイプは水素が含まれる複数のトリートメントを段階的に塗布し、そのまま洗い流します。
放置時間がないため、パウダータイプよりも短時間で施術できるところがメリットです。

水素トリートメントにはホームケア用もありますが、専門知識や技術が必要な施術なので、美容室で受けるのがおすすめ◎
間違った使い方をすると髪のダメージ悪化に繋がる可能性があるため、美容室で適切な施術をしてもらいましょう!

水素トリートメントの料金相場は?

水素トリートメントの料金相場は、1万~2万円程度です。
酸熱トリートメントは1万~2万円、サイエンスアクアは1万~1万5千円となっており、大きく差はありません。

ただし、薬剤や立地などの理由で美容室によって料金が異なります。
水素トリートメントを受ける際は、最寄りの美容室の料金をチェックして比較してみましょう!

水素トリートメントはどれくらい持つ?何回かける?

水素トリートメントの効果は、健康な髪であれば1ヶ月以上、ハイダメージ毛なら2~3週間程度持続します。
サラサラのツヤ髪を長く保つためには、施術頻度が重要です!

ハイダメージ毛の場合は10日に2回のペースで水素トリートメントを行うのが理想。 栄養や水分が全て抜けきる前に補充するようにしましょう。
ダメージが落ち着いてきたら月に1回ペースに間隔を空けてもOK◎
個人差はありますが、3~5回施術を受けると髪質の変化を感じる方が多い傾向にあります。

水素トリートメントは、回数を重ねるごとに持続期間がだんだん長くなります。
髪質の変化によって美容師さんと相談しながら施術頻度や回数を決めていきましょう!

水素トリートメント後にトライしたいおすすめヘアスタイル

ここからは水素トリートメント後にトライしたいヘアスタイルをレングス別にご紹介します。
水素トリートメントならではのツヤやまとまりを活かしたスタイルをぜひ楽しんでくださいね♡

ふんわり美フォルムの大人ショート
ふんわりとした丸みのあるショートスタイル。 水素トリートメントで髪にハリとコシがプラスされているため、自然なボリュームが出ています。 ボリュームダウンや分け目が目立つなど、髪の悩みが増える40代、50代の方におすすめです◎
ツヤ感たっぷりのショートボブ
パウダータイプの高濃度水素トリートメントで仕上げたショートボブ。 水素トリートメントで髪内部が潤っているため、ブローをするだけでもしっかりまとまります。 光が反射するほどツヤたっぷりのどこから見ても美しいスタイルです♡
ツヤと指通り抜群の前下がりボブ
水素トリートメントでツヤツヤに仕上げた前下がりボブ。 髪のクセが目立ちやすいショートスタイルも、水素トリートメント×ボブスタイルならまとまりある仕上がりに。 サラツヤの髪は、やみつきになっちゃうくらい指通り抜群です♡
丸みシルエットが可愛い重めボブ
全体を重めに仕上げたまとまりのあるボブスタイル。 水素トリートメントで自然にクセを伸ばしているため、重すぎず軽やかに仕上がっています。 丸みのあるカットラインが美しい女性らしいスタイルです。
大人可愛いツヤっぽ外ハネウルフ
ツヤたっぷりのピンクベージュカラーがとても大人可愛い外ハネウルフ。 トップが長いウルフスタイルは、髪にツヤを与える水素トリートメントと相性抜群なんです◎ まとまりのあるトップと動きをつけた毛先のバランスが絶妙なスタイルに仕上がっています。
大人可愛い柔らかパーマ
デザインパーマをかけたミディアムスタイル。 水素トリートメントによって髪にハリとコシがプラスされ、ふんわり軽やかなヘアスタイルに。 髪へのダメージも最小限に抑えられるので、パーマの持ちも◎
ツヤさら暗髪ロング
ツヤと指通り抜群のストレートロング。 シンプルなロングスタイルも水素トリートメントで、ツヤとまとまりのある美髪に♡ 暗髪×水素トリートメントは、ブリーチやヘアカラーを繰り返した髪のお休み期間にもおすすめです。
温かみのある柔らか大人ロング
ペールベージュで染めた温かい雰囲気のロングスタイルです。 明るめカラーも水素トリートメントでしっかりケアすることで、まとまりと柔らかさをプラス。 オイルやバームで束感を作れば、抜け感のある大人可愛いスタイルの完成です♡
大人可愛い柔らかウェーブ
全体をゆるく巻いたロングスタイルです。 水素トリートメントで髪がまとまりやすくなっているため、扱いやすさ抜群◎ スタイリング剤で束感を出せば大人可愛い垢抜けヘアの完成です。

水素トリートメントを検討中なら、まずは美容師さんに相談

今ある髪のダメージケアとこれから起こる髪ダメージの軽減、両方が叶う水素トリートメント。 しかし、どんな髪でも効果を得られるわけではなく、人によっては他の髪質改善トリートメントが向いている場合があります。 理想の髪を手に入れるためにも、水素トリートメントが自分の髪に向いているか判断することが大切です。 適切な判断をするためにも、髪のプロである美容師さんへの相談は必須! 水素トリートメントを検討中の方は、まずは美容師さんに相談することから始めてみてくださいね。