抜け感とは「軽さ」。ただし……

ファッション誌やヘアカタログの説明でよく見聞きする「抜け感」という言葉。
みなさんも、おしゃれに重要なワードとして覚えているのではないしょうか?
しかし、実際に「抜け感」とは何なのか、よくわかっていない人も多いはずです。
ヘアスタイルにおいて、抜け感とは「軽さ」のことを指します。

軽さというと量を減らすものと思ってしまいがちですが、ヘアスタイルには様々な軽さの表現があります。
例えば、髪が軽く見えるようにカットですき間を作ったり、色味で立体感を出して軽く見せたり、パーマやスタイリングで毛束をずらして浮遊感を出したりするのも軽さの表現の一つ。
自分の今の髪質や目指したいイメージによって、表現方法を変えることができます。

つまり、抜け感を出すためには、自分にあった軽さを表現を探すということ!
そこで今回は、抜け感の出し方についてきちんと把握するために、4つの視点で具体的に解説します!

4つの視点で解説♡抜け感ヘアって、こういうこと

抜け感を作る上で間違えがちなのが、きっちりしたものを崩してだらしなくしてしまうこと。 だらしなくするのではなく、キメすぎずにあえて隙をつくることでワンランクおしゃれなスタイルが完成します! それでは、理想の抜け感を手に入れるカットやヘアカラーを4つの視点から見ていきましょう。

抜け感の視点1:毛流れ

まず、抜け感作りで大切になってくるのが毛流れ
少しだれたようなルーズな毛流れが、こなれ感を生み出します。

カットやパーマ、スタイリングによって毛流れをずらして浮遊感、軽さを演出するとGOOD◎
毛流れがそろったヘアスタイルであっても、表面や内側にレイヤーを入れると毛流れがずれるので軽く見せることができるでしょう。

抜け感の視点2:毛先(カットライン)

不ぞろいな毛先のカットラインは、抜け感表現のひとつ。
ぷつっとしたカットラインであっても、毛先をハネさせることで不ぞろいに見えて、抜け感を表現することができるんです。
また顔まわりのおくれ毛もデザインしておくと、今っぽい抜け感を演出することもできます!

抜け感の視点3:形

ここまでご紹介してきたように、抜け感は毛流れや毛先のカットラインを意識すると表現しやすくなります。
そのため、どんな長さ・髪型であっても抜け感を出すことが可能なんです!

例えば重く見られがちなボブスタイルも、レイヤーを入れ、毛先を軽くしたひし形ヘアにすることで髪に動きを出すと抜け感ばっちりに。
このように、ピタッとしたヘアスタイルよりも、ちょっぴり崩して空気感を含ませた形が抜け感がでます。

抜け感の視点4:ヘアカラー

ブリーチをしたハイトーンカラーは、色の効果で軽く見えるので、抜け感がたっぷり。 これは間違いではありません!

しかし、よりイマドキな抜け感を作りたいなら、透明感や立体感のあるヘアカラーによる抜け感表現のほうが◎
たとえばアッシュやグレージュをいれた“くすみ系カラー"は、光の反射で毛束ごとの色味が透けてみえ、抜け感を出すことができます。
また、ハイライトやインナーカラーなどは、ヘアスタイルに立体感を出せるだけでなく、デザイン性も高いのでおすすめです。

それではここから、この4つのポイントを取り入れた抜け感ヘアスタイルカタログを、髪の長さ別にご紹介していきます!

抜け感ヘアカタログ:ショート&ボブ編

ショート、ボブレングスの抜け感ヘアは、カットや毛流れを意識して作ると◎ ショートレングスは、扱える髪の量が少なくなる分、毛流れでルーズさを演出してあげるのがおすすめ。 ボブレングスの場合は、毛先をぷつっとカットしたスタイルが人気。 切り揃えすぎて重い印象にならないよう、切りっぱなしにしてラフさを演出したスタイルや、シースルーバングやかきあげ前髪などで明るく開放的なバランスを作るスタイルが注目されています。 また、顔周りの髪を顔に沿うように斜めにカットするスタイルもトレンドです。

空気感たっぷり、エアリーパーマショート
毛先を中心に、空気感のある毛流れを作ったショートパーマスタイル。 ランダムに巻いてしっかりほぐすことで空気感たっぷりに! ルーズすぎないように、束感を持たせることでナチュラルな抜け感がでます。
大人っぽ外ハネボブスタイル
落ち着いたダークトーンのボブスタイルは、顔まわりと毛先のあしらいで抜け感プラス。 柔らかく残した顔まわりの毛と、軽くに外ハネさせた毛先で、ナチュラルかつスタイリッシュなスタイルを作っています。 ほど良い大人っぽさが作れる大人っぽさがグンとアップします。
イヤリングカラーの遊ばせカールスタイル
こちらは全体をランダムに巻いたボブスタイル。 毛先だけでなく前髪も巻くことで立体感のあるスタイルにしています。 耳元にはオレンジのイヤリングカラーを入れ、思わず目を惹く個性派スタイルの完成♡

抜け感ヘアカタログ:ミディアム編

扱いやすい長さのミディアムレングス。 スタイリングはもちろん、カットの形で抜け感を演出すると、おしゃれさに磨きがかかります。 ここではミディアムの魅力を活かした抜け感ヘアをいくつかご紹介します!

しっかり毛先カールで愛嬌たっぷりスタイル
円を書くように毛先をしっかりと外にカールさせたキュートな印象のスタイル。 顔まわりは内に巻き、トップはひし形、首元にくびれを持たせると◎ 軽さと立体感が出て抜け感がプラスできます。
抜け感レイヤーカットで作る、トレンドウルフスタイル
軽さを演出しやすいレイヤーカット。 取り入れるなら、今季もトレンドヘアになっているウルフスタイルがおすすめ。 前髪は、ざっくりシースルーにスタイリングし、顔まわりや毛先のラフなカットで抜け感スタイルを目指しましょう。
耳掛けも可愛い!顔まわりカットスタイル
顔まわりに軽くレイヤーを仕込むことによって、髪を耳にかけたときにできる段差が抜け感を演出します。 髪色は暗めですが、おでこを見せて開放感を出すことで、明るさが出ますよ!

抜け感ヘアカタログ:ロング編

ロングヘアは、髪のボリュームや髪色によっては、思わず重たく見えてしまうことも。 そんなときは、ヘアカラーで髪自体を明るく見せたり、パーマなどのアレンジで、ゆるい毛流れを作ってあげるのが◎ 理想の軽さを出すことができ、ナチュラルだけどトレンド感バッチリなスタイルに仕上がります。

くすみカラーで透明感演出!ナチュラルロング
ナチュラルなブラウンカラーのロングスタイル。 ブラウンの他にアッシュなどのくすみカラーを混ぜ、今っぽい透明感に仕上げています。 落ち着いたカラーのまま軽い印象が出せるので、大人っぽい抜け感を出すことができそうです。
大きめカールで外国人風ナチュラルくせ毛風スタイル
コテなどで大きなカールをつけたロングスタイル。 暗めの髪色の落ち着いた雰囲気と印象に残る大きめカールとのバランスがGOOD! やりすぎてない雰囲気が、かわいいくせ毛風の抜け感を作ってくれます。

抜け感ヘアで、おしゃれしよう

最後までご覧いただきありがとうございました! カットでもカラーでも取り入れることができる、最旬抜け感ヘア。 抜け感をどう取り入れるかをおさえておけば、あとはやってみたいカタログを探すだけ。 サロンではカタログを見せながら、美容師さんにどうしてほしいかを伝えましょう。 計算し尽くしてるのに、ナチュラル見えする。 そんなゆるっとした抜け感を手に入れて、今っぽ女子に変身しませんか?