落ち込んだ時は、自分で自分を褒めて嫌なことを忘れます

ドラマ『ドクターホワイト』は、『金田一少年の事件簿』などの原作を手がけた樹林伸氏の小説がベースとのことですが、原作を読んでみていかがですか?

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原作の小説は1年くらい前、先にいただいて拝見していたのですが、お話がとにかく面白くて、上下2冊、すぐに読んでしまいました。 私が演じる白夜は、記憶喪失の状態で発見される不思議な少女で。 天才的な能力で普通のお医者さんが見抜けないものを、客観的な情報で見抜いていくんですよね。 そのストーリーの爽快感みたいなものに、主人公らしさがあって。 ドラマとしても楽しんでいただけるだろうなと思いました。

現時点で、白夜をどのような女性だと捉えていますか。

私自身、小説を読んだだけなので、まだドラマでどうなるのかはわかっていないのですが、白夜は一貫して病気の人を治したいという気持ちがあるので、ある意味でとても純粋な、お医者さんとしてのまっすぐさがあって。 ただずっと施設にいて、素性が知れない過去があるので、人間らしさはとても薄れているんです。 それがいろんな人と関わることによって、だんだん感情を知っていくんですよね。 ストーリーの大きな流れのひとつが、彼女は一体何者なのかという大きな謎で。 これが想像よりも入り組んでいて組織的な闇を感じるというか、気になる展開が待っているんだろうなと。 あとは私も、白夜がどういう人生を過ごしてきたのかが気になっています。

白夜はミステリアスなところが観ている方を惹きつける魅力なのかなと思うので、演じる時には、表現し過ぎないでいたいな、と思っています。 どういう風に感情を知っていくのか、人間としての面白さみたいなものをお届けできたらなと。 あとは神がかった能力があるので、それを発揮するのが楽しみです。

浜辺さんご自身が白夜のように「天才的」な能力を持てるなら、どんな能力がほしいですか?

人の名前を覚えられるようになりたいです(笑)。 今、マスクで印象が変わる方が多いので、お会いしていることは覚えているのに「どこでお会いしたんだろう」ということがよくあって。 1回聞いた名前をすぐにその方と一致させて、どこの現場で何を会話したのかを覚えておけるようになったらいいな、と思います。

撮影の待ち時間は、どんな風に過ごすことが多いですか。

読書が好きなのでよく本を持って行くのですが、車で読むことが多くて。 ドラマの待ち時間だと、ストレッチとかしながらマネージャーさんたちと雑談しています(笑)。 朝とか夜よりも、昼に「そういえば、あれはどうなった?」みたいな連絡事項を聞いておいたり、「ここはスケジュールを空けてほしいです」とお願いをしたりとかしています。

撮影に限らず、何か失敗したり、落ち込んだ時はどんな風に立ち直りますか?

一旦その日は落ち込むか、友達に話すか、ご飯を食べて忘れるか(笑)、です。 考えていいこともあるのですが、引きずり過ぎてもよくないなと思うので。 いろいろ理由をつけて、前向きになる(笑)。 甘やかすくらい自分のことを褒めたりとか、しますね。

自分を褒めるというのは、独り言みたいに口に出して?

眠れない時は、します。7個以上いいことを言うと、頭がいいことしか考えられなくなるって聞いたことがあるので(笑)。 自分のいいところを、ほんとに何でもいいので「前向きなところ」とか、7個がんばって挙げて。 「あれ、1個目何だっけな?」みたいになって、全体的に気持ちを明るくする、という方法をやっています。 それで眠ると、次の日にはすっきり忘れられるんですよね(笑)。

以前は「絶対」と思っていたマスカラの塗り方を変えました

では、美容系の質問も。最近、ハマっているメイク方法やコスメを教えてください。

前まではずっと、上まつ毛も下まつ毛も同じマスカラで塗っていたのですが、最近、目元をすっきりさせて面長に見せたいなっていう時は、上は長さが伸びるタイプで塗って、下はあんまり塗らないようになりました。

すっきりさせたい時は塗らないで、かわいい感じにしたい時は下も塗る感じで?

そうです。上も下も塗るのが絶対だと思っていたので、少し視野が広がりました。

ヘアスタイルやヘアケアについては、こだわりはありますか?

髪の毛の生え方的に、ふわっと頭が大きく見えがちで。 なので自分で乾かす時に、下からばーっとブローしないで、上からだけ乾かすようになでつけたりとか(笑)。 広がらないようにしています。

スタイルについては、ボブのイメージが強いですよね。

私の顔は印象が強い、特徴的な顔ではないので、最初は同じ顔で覚えてもらうためにずっとボブにしていました。 ただ、その中でいろんな形のボブに挑戦したいなとは思っていて。 いつかは茶髪のボブにもしたいですし、前髪が重たいボブもやってみたいです。 フェイスラインぎりぎりの長さだったのを、ちょっと短めに切ってもみたいし、これからいろいろやりたいです。

ご自身のメンテナンスとして、一番大切にしているケアは何でしょう。

最近スキンケア、がんばってます!(笑)  すごく乾燥肌で、撮影が続いたりするとすごく乾燥するので、乾燥でニキビができたりして。 だからその時の肌に合わせてケアするようにしています。 前は洗面所に立って、化粧水とか乳液とかを一気につけてたいたのですが、最近は化粧水だけで何回もたっぷりつけたりとか、洗面所と他の部屋を行ったり来たりして、時間をかけてなじませてから乳液をつけて……ってやるようになりました。 あと、前はよく化粧落としをシートだけで済ませてしまうことが多かったのですが、時間があるときは洗顔もたっぷり泡立ててやるようになりました。

では、プライベートでの楽しみというと?

愛犬のポメラニアンと一緒に過ごすことです。 1歳過ぎたので、これからいろんなことに挑戦していきたいなと思ってペットカートやスリングを買ってみたりしています。 まだカフェに連れて行ったりしたことがないので、やってみたいなと思っています。 なのでそういうところに行っても、静かに過ごせる子になってほしいです(笑)。

プロフィール

2000年8月29日、石川県生まれ。2011年に映画『アリと恋文』主演で女優デビュー。代表作に映画『君の膵臓をたべたい』『映画 賭ケグルイ』『約束のネバーランド』、ドラマ『私たちはどうかしている』他。出演映画『シン・仮面ライダー』は2023年公開予定。

お知らせ

カンテレ

1月スタートのドラマ『ドクターホワイト』(関西テレビ系)に主演。早朝の公園に白衣1枚で現れた謎の美少女・雪村白夜役に。記憶を失い社会性は皆無でいながら医療知識が豊富で天才的な「診察」能力を持つ白夜。内科医、皮膚科医、脳神経外科医、精神科医など風変わりな現役医師を集めた「協議診断(DCT)チーム」の一員となり、患者を救っていくが…。

浜辺美波さんの更に詳しいインタビューは、2021年12月号の『HOT PEPPER』にも掲載されています!街頭ラック等でGETしてね!

構成/菅野美咲(本誌) 取材・文/江尻亜由子 撮影/横浪修 スタイリング/有咲 ヘアメイク/藤尾明日香