あることで、地獄のストレスから救われました

久しぶりに髪が短くなりましたよね。それはお仕事のために切ったんですか?

モデル画像

もともとずっと切りたくて。今回のドラマ『ネメシス』の役にも合っているし…っていうか、合っていてほしいな、っていう願望で提案してみたら、OKをもらえて切りました。でも普通にボブにしても前と変わらなくて面白くないので、ダメ元で「パーマとかかけてみるのはどうですか?」って言ったら、OKが出たんです(笑)。

それでもちょっと不安だったんですけど、衣装合わせで入江悠監督にお会いしたら、「あ、役のイメージができるようになってきた」と言われたので、「良かったな」と思って。

では、トライしたかったスタイルなんですね。

そうです。ショートボブみたいにしたかったんですけど、形が決まりすぎると合わない洋服もあるかなと思って。ずっとやりたかったパーマにトライできました。パーマは、人生初ですね。

どうですか、人生初パーマ。

(満面の笑みで)ドライヤーしなくていいんですよ、これ! 半年前くらいは髪が胸下くらいまであって、私の中ではドライヤーが地獄のようなストレスだったんです(笑)。それが一切なくなって、一生この髪型でいたい、って思いました(笑)。服も、今回着たピンクとかでも甘くなりすぎずちょっとモードっぽくなるのが好きですね。

色は黒ですか?

今の色は、地毛なんです。でもオイルとかムースをつけると暗くなるじゃないですか。だからドラマでは今回の写真より、もうちょっと明るくする予定です。

(取材時には)ドラマの撮影はまだ始まってないとのことですが、役作りなど、何か準備していることはありますか?

今回は少しアクションシーンがあるかも、っていうことで、アクション練習は少しだけしています。でも、あとは現場に入ってみないとわからないですね。

今回私が演じるのは探偵の助手で、コメディ的な部分もあるし、衣装もポップで。女の子だけどワイルドでかっこいい……でも抜けた感じもあるので、うまくバランスを取ってニュアンスを出せたらいいなと思っています。普段は「こういう人だったら自分も楽に生きられるのかな」って思えるような、楽なテンションの女の子なんですよね。

演じることで、広瀬さん自身も気持ちが楽になるような役柄なんですか。

そうですね。実は内側に何か抱えているものもあると思うんですけど、それは出さないのが当たり前、みたいな女の子だと捉えています。1人になった瞬間に一番前に出てくるのはちょっと暗い感情だけど、人前では話をするのが楽しい、うれしい…っていう人懐っこさがすごくあって。だから、バランス感はすごく難しいなぁと思いつつ。

とにかくこんな時代に、楽しめる作品にできたらいいなって、スタッフのみなさんとお話しています。連ドラ自体が久々なので、ちょっとドキドキしている感じですけど(笑)。ライブ感があるんですよね、連ドラの方が。撮影が続く中で、反響をもらいながらやるっていうのが。それを久々に感じて、それを含めて楽しみながらできるといいなと思っています。

恋愛リアリティ番組に一喜一憂しています(笑)

今は撮影に行くのもマスク姿が基本ですけど、マスク×ファッションやメイクのバランスで気をつけていることがあれば、教えてください。

私は普段からスニーカーだけ白、みたいなコーディネートはしてなくて、白を入れるならバッグにも白を持つ、とかにするんですけど。どうしてもスニーカーはきたいけどそんなに明るい気分じゃない時に、マスクと合っているからいいじゃん!と言い聞かせています(笑)。マスクだけ浮いちゃうのはイヤなので、逆にジャケットで革靴の時はマスクを黒とかグレーにしよう、とか。

あと最近、マスク用のチェーンって、かわいいなと思って気になっています。まだちょっとつけるのが恥ずかしいというか、勇気がなくて結局買ってないですけど。アクセサリーとかをつけるには面倒くさい時に、ワンポイントでゴールド、とかかわいいなって。人がつけているのを見て、思いました(笑)。

では、最近のオフはどんなことをして過ごすことが多いですか?

ジムとかマッサージ以外は、基本ずっと家にいますね。ペットがいるので。もう家にいない理由がないというか(笑)。一緒にごろごろしながら、ずっとテレビ見ていますね。

お気に入りのテレビ番組というと。

恋愛リアルバラエティーショウの『バチェラー』とかが大っっ好きで!(笑) 最近は『オオカミくんには騙されない』のシリーズにハマっています。若い人たちが参加されていて、10代のみなさんが恋愛しているのを見てウキウキして「かわいいわー」って。でも「や、そこじゃないだろ!」って一人で見ながら怒っている時もあって、さすがに自分でも気持ち悪いかなと思うんですけど(笑)。「みんな幸せになってほしい」って思いながら見ていますね。

すごく仲良い友達でも見ている人がいるので、見たら感想を送りつけたり、電話で「あの子かっこよくなかった⁉︎」とか言ったり。でも「その発言、おばちゃんだよ」と言われて「え⁉︎」って固まったりしています(笑)。

そんなに全力で楽しんでるんですね(笑)。

でも、一番見ているのは芸人さんが出るバラエティですね。自分がコロナになった時も、緊急事態宣言で家にいた時も、バラエティにすごく救われたっていうか。芸人さんたちってすごいな、と思って。面白かったら、無意識に笑っちゃうじゃないですか。全部忘れさせてくれます。

それを実感してから、過去10日間くらい見られるDVDレコーダーを買って、今まで見てなかったバラエティ番組も全部見て。撮影現場でも、一時期は共演者の方と仲良くなるために、自分が好きなお笑いの動画を見せて「これ、面白くないですか?」って言ったりしていたくらい(笑)。芸人さんには本当に助けられていて、尊敬と感謝、みたいなのを勝手に持っていますね。

プロフィール

1998年6月19日、静岡県生まれ。雑誌『Seventeen』でモデルデビューし、映画『海街diary』、『ちはやふる』シリーズ、『三度目の殺人』他に出演。2019年には連続テレビ小説『なつぞら』(NHK)100作目ヒロインに。出演映画『いのちの停車場』が5月21日に東映系で公開予定。

お知らせ

🄫日本テレビ

日本テレビ系で4月からオンエアのドラマ『ネメシス』に出演。映画『22年目の告白―私が殺人犯ですー』の入江悠監督が総監督を務め、気鋭の推理小説かたちがトリック監修を務める完全オリジナル脚本のミステリーエンターテインメント作品。ポンコツ探偵・風真尚希(櫻井翔)の探偵事務所で働く「天才すぎる助手」美神アンナ役に。

構成/菅野美咲(本誌) 取材・文/江尻亜由子 撮影/横浪修(横浪写真事務所) スタイリング/丸山晃 ヘアメイク/奥平正芳
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広瀬すずさんの更に詳しいインタビューは、2021年4月号の『HOT PEPPER』にも掲載されています!街頭ラック等でGETしてね!