広がる髪の毛が悩みの種……

ヘアセットやヘアアレンジをするとき、髪の扱いづらさに困ったことはありませんか? 特に、うねりやハネによって髪が広がって、うまくまとまらなかった経験のある方は多いのではないでしょうか。 「普段は気にならないけど、雨の日や湿気の多い日になると髪の広がりやボリュームが気になる……」なんて人もいるのでは? このように、髪の毛の広がりに悩んでいる人は少なくないはず。 髪が広がって思うようにまとまらないと、日々のスタイリングもストレスになっちゃいますよね……。

そもそも、髪が広がってしまう原因とは?

髪の広がりの原因は、大きく分けて毛量・髪質・髪へのダメージの3つ。
それぞれ、詳しくみていきましょう。

原因1:髪の毛量が多い

髪が広がる原因として、まず考えられるのが髪の毛の量。
毛量が多いとそのぶんボリュームが出るため、髪が広がりやすくなります。

原因2:もともとくせ毛である、髪の毛が太い

髪の毛量だけでなく、髪質も広がりやすさに影響します。
髪の毛が太くて硬い方やくせ毛でうねっている方は、髪一本一本の力が強いので、広がりやすくなってしまいます。

原因3:乾燥やカラー、ブリーチなどによる髪へのダメージ

実は、乾燥や髪のダメージも、広がりを引き起こしてしまう原因のひとつ。

髪の内部に水分が不足していると、湿度の高い場所で髪が湿気を含んで広がりやすくなります。
パーマやカラーなどによって髪が傷むと、キューティクルが剥がれ、水分が抜けやすい状態に。
その結果、髪が広がりやすくなってしまうんです。

3つの視点で考える、髪の広がり対策

ここまで、髪の広がりの原因として毛量・髪質・髪へのダメージの3つをご説明しました。
原因について理解できたら、対策方法もおさえておきましょう!
それぞれの原因について、カット・スタイリング・ヘアケアという視点からご紹介します。

【ヘアカットで対策】その1:髪をすいて毛量を減らす

毛量が多く髪が広がってしまう人は、髪の毛をすいてボリュームを調節しましょう。
このとき、自分でやろうとするのではなく、美容師さんにお願いするのがポイント
なぜなら、自分で髪の毛をすくのは非常に難しいからです。

人によって髪の毛の流れやボリュームの多い部分は異なります。
なんとなくで全体をすいてしまうと、かえって髪の毛がはねたり、まとまりにくくなったりするおそれも……。

髪の扱いに長けている美容師さんにすくべき場所や方向を見定めてもらうことで、うまくボリュームを抑えることができるんです◎

【ヘアカットで対策】その2:重心低めのヘアスタイルにしてもらう

毛量はそこまで多くないけど、クセがあって髪が広がってしまう人は、重めのヘアスタイルにするのもおすすめ。
写真のような、毛先に厚みを持たせて重心を低い位置においたスタイルでオーダーするのがGOOD◎
以下では、レングス別におすすめの重めヘアスタイルをご紹介します!
襟足がきゅっとまとまったショートボブ
まずは定番のショートボブ。 こちらははねやすい襟足を短くしているので、後頭部の髪の広がりを防げます。 さらに毛先は段をつけずに重めにすることで、きれいにまとまるだけでなく、全体のはねやすさもカバー。 襟足が伸びてきても、きれいなシルエットが長続きします◎
耳掛けもかわいい♡あご下重めボブ
あご下まで伸びた髪もハネたり広がったりせず、きれいにまとまるのが重めボブの良いところ。 少しボリュームを感じるときは、サイドの髪を耳にかけるのもおすすめ◎ 簡単にすっきりして、キュートさもアップしちゃいます♡
重心でまとまる切りっぱなし前下がりボブ
切り揃えた毛先が印象的な、切りっぱなしボブ。 毛先の重心を前にかけているので、はねたり広がったりすることなくきれいにまとまります。 カットラインがきれいにでて、切りっぱなしの良さを存分に引き出しています◎
ちょうどいいボリューム感を作るくびれミディ
こちらのスタイルは毛先を重めに残しつつ、くびれをつけています。 今人気のくびれスタイルは、小顔効果に加えて、重めにした毛先のボリュームが出過ぎるのを抑えてくれる効果も。 トレンドを取り入れながら多くのメリットが得られるくびれは、今季おすすめスタイルです!
清楚な雰囲気のストレート × 重めロング
きれいなロングストレートは、つい目を惹かれてしまうもの。 毛先にかけて重めにすることで、きれいにまとまり、憧れの清楚系ヘアスタイルに近づけます! 同時にヘアケアも意識すると、あなたの髪にみんな惚れちゃうかも……♡
アンニュイなウェーブ重めロング
重めのロングスタイルは、黒髪との相性ばっちり◎ 毛先を重めにしているので、ウェーブをかけてもうまくまとまっています。 広がりやボリュームを気にしなくても、アンニュイな雰囲気はだせちゃうんです♡

【スタイリングで対策】その1:ドライヤーやアイロンを使う

髪のくせによる広がりは、日々のスタイリングでも対策することができます。
ここでは簡単にできる、ドライヤーとアイロンを使用したスタイリング方法について解説します!
手順①水の入った霧吹きを用意し、髪の根元を軽く水で濡らす
手順②顔まわりや毛先にも霧吹きで水をかけ、髪全体を軽く濡らす
手順③目の荒いコームを用意し、中間から毛先に向かって髪をとかす
手順④髪全体がとかせたら、前髪をとかす
<ポイント>
前髪はジグザグさせながらとくと、分け目がつきにくくなります。
手順⑤洗い流さないトリートメントを手に2〜3プッシュし、毛先や髪の内側に馴染ませる
<ポイント>
ムラのないよう、トリートメントはまんべんなくつけましょう!
※こうすることで、キューティクルがコーティングされて外気の水分が髪に入りにくくなるので、時間がたっても広がりにくくなります◎
手順⑥手に残ったトリートメントを、髪の表面につける。さらに目の粗いコームなどを使って、髪をときながら、髪全体に馴染ませる
手順⑦ドライヤーで前髪を引っ張りながら乾かす。ある程度乾いたら、次は髪全体を乾かしていく。
<ポイント>
ドライヤーは、風を上から下に向けて当てましょう(髪へのダメージを少なくすることができます)
手順⑧全体が8割程度乾いたら、ブロー用のブラシを使い、とかしながら乾かしていく。
<ポイント>
この後のスタイリングの仕上がりにつながるので、ここまでで髪の毛を根元までしっかり乾かしておくことが重要です。
手順⑨頭をトップから3等分に分け、3分の2のあたりで髪をねじりとり、クリップなどでブロッキングする
手順⑩髪の毛にベーススプレーをかけて、髪をコームでとかしつつ、その上からストレートアイロンをあてていく
<ポイント>
最初にベーススプレーをかけることで、髪をアイロンでしっかり伸ばすことができます。
また、アイロンの温度は180度くらいの高めの温度がおすすめ。
低い温度で何回も行うより、ダメージを抑えられるので覚えておきましょう
手順⑪ロックオイルなど、スタイリング剤を手につけ、髪の内側から毛先に向かって馴染ませる。さらに残ったオイルを、髪の表面につける。
<ポイント>
ロックオイルとは、髪をコーティングして水分をはじくため、湿気の多いときもスタイルをキープできるアイテムです。
髪の内側や表面にしっかり馴染ませて、湿気での広がりを抑えてあげられると◎
手順⑫仕上げに、スプレーをかけ、形を固定したら完成!

【スタイリングで対策】その2:スタイリング剤で髪の広がりを抑える

スタイリングする際は、髪の広がりを抑えるスタイリング剤を使うとまとまりやすくなります。
おすすめなのは、ワックスやテクスチャーの濃厚なヘアオイル
それぞれの特徴は以下の通りです。

・ワックス:キープ力が強く、髪のくせが強い方・毛量が多い方におすすめ

・ヘアオイル:キープ力はそこまで強くありませんが、ツヤがでて髪の保湿に役立ちます
髪の毛の乾燥やダメージが気になっている方・もともと髪の毛がやや細めな人におすすめ

【ヘアケアで対策】その1:髪の洗い方・乾かし方に気を配る

ダメージによって髪が広がってしまう場合は、今のダメージを補修し、これからのダメージ防ぐためにヘアケアにも気を配ってみましょう。
まずは、ホームケアの基本となる髪の洗い方と乾かし方のポイントを解説します!
髪を洗うときに注目したいのが、使用するシャンプーと洗い方。
髪に潤いを与え、まとまりやすくするシャンプーを選ぶのがポイントです!

さらに洗う際は、髪に摩擦ダメージを与えないよう、まず手で泡立ててから優しく髪を揉むように洗いましょう。
詳しいシャンプーの方法は、以下の記事をチェックしてみてください◎

▼関連記事はこちら

【2022年最新】おすすめシャンプー特集!人気ランキング&プロが選ぶアイテム解説
【2022年最新】おすすめシャンプー特集!人気ランキング&プロが選ぶアイテム解説
シャンプーは、髪と頭皮を健やかに保つために欠かせないもの。なのに普段、なんとなく選んでいませんか?この特集では、読者が選ぶおすすめシャンプーランキングと一流ヘアスタイリストによる、髪質・悩みに合わせた市販シャンプーを公開!さらに、意外と知らないシャンプーの正しいやり方について、一緒におさらいします。これを読めば、あなたのシャンプー事情も変わるはず!
髪を乾かす際は、しっかりタオルドライをした上で、乾きにくい地肌からドライヤーをかけていくのが◎

長時間ドライヤーを当てることも、髪のダメージに繋がる原因のひとつ。
少ない時間でしっかり乾かすことを意識しましょう。
より詳しい髪の乾かし方については、以下の記事も参考になります!

▼関連記事はこちら

そのダメージヘア、髪の乾かし方が原因かも?!上手に髪を乾かしてうるツヤ美髪を手に入れよう♡
そのダメージヘア、髪の乾かし方が原因かも?!上手に髪を乾かしてうるツヤ美髪を手に入れよう♡
オイルやミルクを使ってヘアケアしてるのに「どうしても髪が傷んでしまう」という人は、髪の乾かし方が間違っている可能性大!うるツヤの美髪を目指したいなら、まずは正しい髪の乾かし方をチェックしてみましょう。ドライヤーの当て方や乾かす順番など、今日から実践できるテクニックを紹介します。

【ヘアケアで対策】その2:アイロンの熱から髪を守る

髪は熱のダメージにも弱いので、アイロンをよく使う人は、その使い方も気をつけたいところ。
あらかじめ髪を保護するスタイリング剤を使用したり、高めの温度で短時間で済ませるように心がけてみてください◎

【ヘアケアで対策】その3:サロンのトリートメントケアを受ける

本格的にケアしたい場合は、サロントリートメントを受けてみるのも効果的◎
自宅でのトリートメントとの違いは、主に効果とその持続期間です。

市販のトリートメントは、タイプが分かれているものの、基本的にどんな髪の人が使ってもいいように作られているため、自分にぴったりあうものを探すのが意外と大変だったりします。
サロントリートメントでは、髪質やダメージの程度から、美容師さんがその人に合ったものを見極めて施術してくれるため効果が現れやすいんです。

効果が高いぶん、その持続期間も長くなります。
サロントリートメントは2週間~1ヶ月持続するものが一般的。
本格的なケアをしたい方、目に見えるような効果が欲しい方は、サロントリートメントを受けてみましょう!

広がる髪の悩みを解消して、毎日をストレスフリーに!

今回は、髪の広がりの原因3つと、そのためにできる対策についてご紹介しました。 原因を知って適切な対策をすることで、広がる髪の悩みは改善できます! 日々のスタイリングが、より楽しいものになると嬉しいです◎ よかったら、ぜひ試してみてください!