ヘアカラーのオーダーに活用したい。トーンとは?

カラーリングするとき、色見本帳を見せてもらいながらカウンセリングを受けた経験、ありませんか?
でも、的確に理想の色を指定するのはなかなか難しいですよね……。

そこで、カラーオーダーする際に1つの指標として使われるのがトーンという単位です。
トーンについて知っておけば、髪色選びがずいぶんと楽になりますよ。
色の印象を大きく左右する要素の1つが明るさです。
ヘアカラーでは、明るさを表す単位としてトーンが使われています。
トーンの数字が大きいほど、明るい髪色を表します。

一般的に4トーンから16トーンの領域がカラーリングで使われており、4〜5トーンは黒髪に近い仕上がり15トーン以上はブリーチ必須の明るさです。

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学生に適切なトーンとは?

普段の学生生活では、髪色を自由に楽しめます。
しかし、就職活動やバイト先などでは、清潔感のある髪色を求められることも。
髪色でマイナスイメージを与えてしまわないよう、トーンを意識して好印象なヘアをゲットしましょう。

一般的に、違和感なく受け入れられるのは、6〜7トーン程度です。
光が当たるとほんのり色味が感じられ、暗い場所では黒っぽく見えます。
髪を染めていることに気づかれない場合も多いので、清楚で真面目な印象に仕上がるでしょう。

社会人に違和感のないトーンは?

社会人の場合は、職種や業種、職場の雰囲気などによって、適切な髪色が違ってきます。

・髪色規定が厳しめの職場…6〜7トーン

・髪色規定がゆるめの職場…10〜11トーン

通常は、だいたい8〜9トーンと覚えておけばOKです。
8〜9トーンは、地毛よりも少し明るく、色味をしっかり感じられます。
室内など暗めの場所でも、染めたかどうかが分かる程度の色づきです。

ただし、髪を勝手に染めてしまうと、好ましくない印象を抱く人もいるかもしれません。
自分の職場での適切な髪色が分からないときは、上司に相談してみましょう。

トーンを決めるときに注意しておきたいこと

トーンは髪色の明るさを決定づける1つの指標にはなりますが、それが全てではありません。 そのため、トーンを決めるときにはいくつかの注意点があります。

注意点1:髪の細さ

髪が細い方は、トーンは通常よりも低めに設定するのがおすすめ◎
髪が光を通しやすく、色が明るく見える傾向にあるためです。

逆に、髪が太めの方は暗めに見えるので、トーンを高めに設定してオーダーしましょう。
髪が明るくなり、太めの髪でも色味を楽しめるはずです。

注意点2:髪の柔らかさ

柔らかい髪質の場合は、低めのトーンでオーダーしてください。
髪が柔らかいと、カラーが浸透しやすく、その分明るく見えやすい特徴があります。

硬めの髪質なら、高めのトーンがおすすめです!
硬くコシのある髪は、色素が入りにくいため、明るめの色でしっかり発色させる必要があります。
髪質に合わせたトーンで、美しいヘアカラーを楽しみましょう。

注意点3:ヘアカラーの色味

ヘアカラーの色味は大きく分けて、暖色系と寒色系の2つです。
色味によって、染めた後の髪の明るさが変わります。
一般的に、赤みの強い暖色系の方が暗い印象に仕上がりやすいでしょう。
赤みがある髪には暖色系がよくなじみ、ツヤのある黒髪に近い仕上がりになるためです。

反対に、青みの強い寒色系は発色しにくい分、トーンを上げる必要があります
髪の赤みを打ち消し、光に透けるような質感になるため、明るい印象に仕上がるでしょう。

ただし「このトーンがいい!」と思っても、実際に髪を染めると色の見え方が変わることもあります。
美容師さんに理想の髪色の画像を見せて、イメージを共有すると失敗が少なくなるでしょう。
以下では、オーダー時に役立つトーン別のヘアカタログをご紹介します。

オーダーの参考に。トーン別おすすめカタログ

ここでは、トーン別におすすめのヘアスタイルをご紹介します。 トーンによる印象の違いをチェックしながら、理想の髪色探しに役立ててくださいね。

暗めのカラー:5〜7トーン

5トーン × ブルーブラック
しっかり「黒染め」したイメージになるのが5トーンです。 いわゆる「黒髪」と言われるカラーで、就職活動や仕事にぴったり。 ブリーチしてから5トーンのブルーブラックカラーをほどこせば、暗くても透明感のある仕上がりになります。
6トーン × アッシュ
襟足ギリギリまでカットしたコンパクトなボブに、6トーンのアッシュを入れてクールに。 6トーンは、暗髪と呼ばれることの多い明るさです。 暗髪でも、アッシュで染めると、重く見えすぎず、透明感あるスタイルに仕上がります!
7トーン × グレージュ
柔らかな7トーンのグレージュに、ゆるめのカールを合わせたフェミニンなセミロングヘアです。 7トーンは、落ち着いた雰囲気がありつつ、ほんのり明るさが感じられる色合い。 顔周りにレイヤーも入れているので、ロングでも軽やかな垢抜けヘアが完成します。

ほんのり明るめ:8〜9トーン

8トーン × ベージュブラウン
8トーンのベージュブラウンでしっかり色味を出した、柔らかなセミロングです。 顔周りのレイヤーや大きめのパーマで、小顔効果も期待できます◎ スタイリングはリバース巻きを取り入れると、韓国風ヘアになり、今っぽく仕上がります。
9トーン × アッシュブラウン
顎ラインでカットしたボブに、9トーンのアッシュブラウンを入れたスタイル。 9トーンはヘアカラーの明るさが感じやすく、透け感のある垢抜けヘアに近づくでしょう。 ボブは毛先にワンカールパーマをかけると、スタイリングが楽ちんです♡
9トーン × グレージュ
上品な色合いの9トーンのグレージュで作る、ミディアムボブです。 ベージュのまろやかさを基調に、グレーの透け感もほんのり感じられます。 細かめのハイライトがたっぷり入っているので、自然な立体感も演出しています。

明るめ:10〜12トーン

10トーン × オリーブベージュ
10トーンのオリーブベージュと韓国レイヤーカットを取り入れた、軽やかなロングヘアです。 こなれ感があるオリーブと、優しい色味のベージュで、派手すぎずマイルドに仕上がります♡ オイルで軽くツヤを出すと、色味をさらに楽しみながら、美髪をゲットできるでしょう。
10トーン × ピーチピンク
清楚なミディアムヘアに、10トーンのピーチピンクを加えると、大人可愛いスタイルに。 ピンクカラーは、トレンド感がありますし、低めのトーンでも色味を楽しめます。 せっかくヘアカラーするなら、色味を思いっきり楽しみたい方におすすめです!
11トーン × マロンベージュ
小顔効果のあるAラインボブを、透明感抜群の11トーンのマロンベージュで染めています。 Aラインボブは、気になるフェイスラインを自然にカバーするので、ボブが初めてでも挑戦しやすいスタイル。 パーマで出した毛先のふんわり感は、マロンベージュのボブとの相性もぴったりです◎
12トーン × ナチュラルブラウン
毛先に少し重さを残したセミロングに、12トーンのナチュラルブラウンを入れてまろやかに仕上げています。 落ち着いた印象のブラウン系カラーも、12トーンまで明るくすると、しっかり色味を楽しめます♡ 軽く毛先を巻くと、動きが出るので、重たくなりすぎません。

かなり明るめ:13〜15トーン

13トーン × ベージュ
13トーンのベージュを取り入れた、顔周りのデザインが印象的なくびれレイヤースタイル。 ホワイトっぽいインナーカラーも入れており、さり気ないおしゃれなヘアが完成しています。 顔周りは内巻きに、毛先は外ハネにするだけで、シンプルで可愛いスタイリングができますよ!
14トーン × ミルクティーベージュ
ベージュに明るさをプラスしたミルクティーベージュ。 ゆるめのウェーブと合わせると、やわらかな印象が引き立てられて、おしゃれ見えします。 ホワイト系のカラーを使っているので、優しい雰囲気に。
15トーン × ミルクティーベージュ
プツっと外ハネボブに15トーンのミルクティーベージュを入れた、ドーリーで可愛いヘアスタイル。 ミルクティーベージュは、まろやかで肌なじみがいいのに、憧れのブロンドヘアもゲットできるんです! 顔周りはワンカールさせて空間を作ると、小顔に見せられます。

髪色選びは「トーン」からはじめよう!

髪色の明るさを決めることは、ヘアカラー選びの第一歩。
ライフスタイルや好みに合わせてトーンを選ぶと、カラーリングで迷ったり、失敗したりすることも少なくなるはずです。
美容師さんに髪色も伝えやすくなるでしょう。

ただし髪質によって、ヘアカラーの発色には個人差があります。
理想の仕上がりやトーンは決めつつ、美容師さんに髪質をチェックしてもらいながら、髪色を選びましょう。
自分に合うトーンが分からない時は、まずはサロンを予約して、美容師さんに相談してみてくださいね。