そもそもヘアカラーってなんで色落ちするの?
髪色が落ちるしくみを知るためには、髪が染まるしくみをまず知っておきましょう。
ヘアカラーで髪色が染まるしくみ・落ちるしくみ

髪はもともと弱酸性で、表面がキューティクルで覆われているものです。
ここにアルカリ性のヘアカラー剤がつくことで、キューティクルが開き、髪の毛に浸透します。
浸透したカラー剤はまず中の色素を脱色、同時に染料を酸化させて、色をつけていきます。
このように、脱色しながら色をつけていくことで、黒髪やブリーチ髪が別のカラーに染まるのです。
通常染めた髪は、ゆっくり色を落としていきますが、一度キューティクルを開いているので、これまでの髪よりも熱や刺激などに弱くなります。
そのため、成分の強いシャンプーをしたり、高温でアイロンをしたりするとダメージを受けやすくなり、中の染料が早く落ちてしまうことにつながるのです。
ヘアカラーを長持ちさせるコツ①落ちにくいヘアカラーを選ぶ
まずは色落ちしにくいヘアカラー選びから。
実はヘアカラーは、落ちやすい色と落ちにくい色に分かれます。
たとえば、ブラックやブラウンなどの暗めのカラーは、色素が濃く色落ちしにくい傾向にあります。
髪の内側に浸透しやすくなるだけでなく、外部刺激の影響も受けにくいので、色落ちはゆるやか。
地毛に似た色味なので、色落ち後も髪に自然になじむため、初めてヘアカラーに挑戦する方にもおすすめです。
また、ピンクやオレンジ、赤の暖色系も色落ちしにくいヘアカラーのひとつ。
元々日本人の髪は赤い色素が多く含まれているため、赤みを含んだカラーは浸透しやすい特徴があります。
その他のカラーを長持ちさせたい場合は、暗めのトーンで染めるのがおすすめです。
ヘアカラーを長持ちさせるコツ②ブリーチなしで髪を染める
しかし通常のヘアカラーよりも髪へのダメージが大きいので、より色落ちが早くなってしまうことも。
ヘアカラーを長持ちさせたいなら、ブリーチなしのカラーで選ぶのがおすすめ。
今はブリーチがなくても透明感が高く発色の良いカラーが豊富なので、カタログをみながら美容師さんと相談してみましょう。
▼今季おすすめのブリーチカラーは以下の記事をチェック!
どうしてもブリーチが必要なときは?
ケアブリーチは、ケア剤を含んでいるので髪へのダメージが軽減されるのがポイント。
少ない傷みで染められるので、色落ちも従来のブリーチより長めになります。
▼ケアブリーチについて知りたい方はこちらをチェック!
ヘアカラーを長持ちさせるコツ③色を濃く入れてもらう
大事な予定の前に染める場合、ブリーチありやブリーチなしにかかわらず、少し濃い色で入れてもらうという選択肢もあります。 濃いめの染料にすることにより、色が抜けやすいカラーも長持ちしやすくなるのが大きなメリット。 ただし、濃く染めることで当初のイメージよりも暗めに感じることも。 そんなときは、シャンプーや普段のヘアケアを重ねることで、予定のタイミングでちょうど良い髪色にすることもできます。 濃いめのカラーをオーダーしてみようと思ったら、まずは美容師さんに相談してみましょう。
ヘアカラーを長持ちさせるコツ④染めた当日は髪を濡らさない。翌日からカラーシャンプーで洗う
ヘアカラー剤は髪に定着するまで多少時間がかかるため、すぐにシャンプーをするのはNG。
当日(できれば翌日)はシャンプーをせず、気になるときはお湯で頭皮から洗い流すようにしましょう。
また、髪に定着した後は、普通のシャンプーを使うのも避けるのがベター。
成分が強く、早く色落ちする原因になるためです。
髪をゆっくり綺麗に色落ちさせていくために、カラーシャンプーを使いましょう。
カラーシャンプーには色の種類がいくつかあります。
代表的なのは紫、色落ちで気になる髪の毛の黄ばみを抑える効果が期待できます。
他にもピンクやシルバーなどもあるので、染めた髪色に合わせて選ぶようにしましょう。
ヘアカラーを長持ちさせるコツ⑤髪はすぐに乾かす。シャワーやアイロンは低温で

髪が染まるしくみの説明で、染めた髪はダメージを受けやすくなるとお伝えしました。 そのため、おうちでのヘアケアは念入りに行いましょう。 シャワーのあとは、なるべく髪を濡らしたままにせず、すぐにヘアケアをして乾かすこと。 また髪に熱を与えるものは避けた方がいいので、シャワーやアイロンの温度は低めに設定するのがおすすめです。
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ヘアカラーを長持ちさせるコツ⑥紫外線に気を付ける
紫外線は髪への影響が大きく、色落ちを早めてしまう原因のひとつ。
髪の内部の色素を壊してしまうので、せっかく染めたカラーもすぐに落ちやすくなります。
特にお出かけをする際には気をつけたいところ。
できる限り紫外線に触れないように、帽子をかぶったり日傘を指すなど、髪を守る工夫をしましょう。
他にも、外出前にスプレーやトリートメントタイプの日やけ止めで、紫外線予防をするのも◎
また、帰宅後は紫外線を浴びた髪のダメージケアをしましょう。
トリートメントでダメージを補修しつつ、キューティクルを整えるのも効果的。
紫外線対策をして、少しでも長くヘアカラーを楽しみましょう。
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色が長持ちしやすい10のヘアカラー
ここからは色持ちしやすいおすすめのヘアカラー10選をご紹介。
ただ長持ちするだけでなく、おしゃれ見せが叶うカラーをピックアップしているので、髪色選びの参考にしてくださいね。
- 青みがかった光沢が美しいブルーブラック
- 黒と青の染料を混ぜ合わせたブルーブラックは、青みがかったツヤ感を持つ黒に近い髪色です。 日本人特有の髪の赤みを消して、艶やかでクールな雰囲気に仕上がります。 1~2週間程すると徐々に色落ちし、1ヶ月するとアッシュブラウンやグレーがかった髪色に変化。 色落ち後もきれいな髪色が楽しめるカラーです。
- タイルに抜け感を生むダークブラウン
- ダークブラウンは、ブラックとブラウンの中間色のような、落ち着きのあるダークカラー。 一見すると地毛のように見えますが、光に当たることでブラウンが顔を出します。 清楚な雰囲気を出しつつ、抜け感を楽しみたい方にぴったり。 1~2ヶ月程色持ちし、色落ち後には赤みを含んだブラウンカラーになります。
- まろやかな色味を楽しむココアブラウン
- ココアブラウンは、一般的にブラウンベースにベージュやアッシュ、バイオレットを混ぜて作るカラーです。 まるで飲み物のココアのようなまろやかな質感が特徴。 暖かみのあるツヤ感と深みのある色合いに仕上がります。 1ケ月半~2カ月程で徐々に色落ちし、明るめのブラウンやベージュ系の色味に変化します。
- 大人可愛いをプラスするオレンジブラウン
- オレンジとブラウンを混ぜた暖色系カラーのオレンジブラウン。 エネルギッシュな印象のオレンジと、落ち着きのあるブラウンのどちらもいいところ取りしたカラーです。 一見濃いめのブラウンですが、光に当たったときのさりげないオレンジ感がアクセントに。 約3週間程で色落ちし、オレンジ味を含んだベージュ系の色に落ち着きます。
- 暖かみのあるツヤ感のオレンジベージュ
- オレンジベージュは、オレンジとベージュを混ぜ合わせた暖色系カラー。 フレッシュな色を出しつつ、まろやかで落ち着いた印象をキープするので、初めてオレンジカラーに挑戦したい方にもぴったり。 1ケ月半~2ヶ月でゆるやかに色落ちし、ブラウンのようなカラーになります。
- 落ち着きと透明感を与えてくれるピンクラベンダー
- ラベンダーのような紫色に、華やかなピンクをかけ合わせたピンクラベンダー。 暗めのトーンに落とすことで、透明感とツヤ感をたっぷり感じつつも、落ち着いた雰囲気にまとまります。 個性を出しながら品のある髪色を求める方にぴったり。 2、3週間~1ケ月程で徐々に色落ちし、まろやかなブラウン系カラーに変化します。
- 深みのある暖かさを感じるレッドブラウン
- レッドブラウンは、暖かみのあるレッドと落ち着きのあるブラウンを組み合わせた暖色系カラー。 それぞれの良さを引き出しつつ、主張の強いレッドを自然に取り入れられるので、レッドカラー初心者にもぴったり。 色持ちの期間は約1ヶ月。色落ちすると自然なブラウンカラーに変化します。
髪色には、いろんな楽しみ方がある!
かわいい色を長持ちさせたいなら、ケアや色選びの工夫が大切。 やってみたいカラーを見つけたら、ゆっくり色落ちさせる方法を心掛けてみましょう。 今回ご紹介したヘアカラーも、色持ちの期間や色の落ち方には個人差があります。 気になる方は美容師さんに相談しながらカラー選びをしましょう。 また、あえて色落ちしていく過程を楽しむのも面白いもの。 色落ちしにくいカラーがあるように、色落ちを楽しんでいくカラーもあります。 たくさんの楽しみ方があるヘアカラー、ぜひ自分らしい髪色を見つけてみてくださいね。