髪がパサついた状態とは?
キューティクルや毛髪表面の脂質がダメージを受け、髪内部の水分を保ちにくくなったり、髪同士の摩擦が大きくなったりすることが主な要因です。
ただし、生まれつきの髪質や空気の乾燥、湿度などによっても、パサついて見えることもあります。
まずはご自身の髪に以下のようなパサつきのサインがあるか、チェックしてみましょう。
髪のパサつきのサインをチェック
・毛先が広がり、まとまりにくい
・髪が絡まりやすく、指通りが悪い
・ツヤが出にくく、髪の表面がゴワついて見える、触るとザラつく
・枝毛や切れ毛が目立つ
当てはまる項目が多いほど、キューティクルの乱れや髪内部の水分不足が進んでいるかもしれません。
ただし、パサつきのサインの現れ方は人それぞれ。
セルフチェックは現状を知る目安として活用し、ダメージの状態や適したケア方法は美容師さんへ相談してみるのがおすすめです。
健康な髪とパサついた髪は何が違うの?

健康な髪はウロコ状のキューティクルがきれいに整列し、外部の刺激から髪を守るバリアを形成。
このバリアによって水分や毛髪内部の成分が保たれ、しなやかなツヤや指通りの良さが生まれます。
一方で、パサついている髪はキューティクルが開いたりはがれ落ちたりして、バリア機能が低下した状態です。
髪の内部の水分やタンパク質が、流出しやすくなることでうるおいを失い、パサつきやゴワつきが引き起こされてしまいます。
パサつきの原因とは?
毎日丁寧にお手入れをしているつもりでも、髪のパサつきがおさまらないと悩む方は多いのではないでしょうか? シャンプーの方法やドライヤーの熱、紫外線や生活習慣の乱れなど、ダメージの要因はさまざま。 知らず知らずのうちに髪へ負担をかけていないか、ご自身の生活習慣と照らし合わせながらチェックしてみましょう。
間違った洗い方をしている
濡れた髪はキューティクルが開いていてデリケートなため、摩擦に弱くなっています。
シャンプーを泡立てずに髪をこすって洗うと、キューティクルがはがれて、髪の内部の水分や栄養が流出してしまうのです。
コンディショナーやトリートメントを、手のひらですり込むように塗布するのもNG行動。
すり込むときの摩擦によって、デリケートな毛先のキューティクルを傷めてしまいます。
自然乾燥している
髪が濡れた状態が長く続くと、毛髪が水分を含んでふくらみ、摩擦の影響を受けやすくなります。 特に、濡れたまま寝ると、枕や寝具とのこすれによって表面が傷み、絡まりやゴワつきにつながることもあります。
熱によるダメージを受けている
髪の主成分であるタンパク質は、高温に繰り返しさらされると構造が変化し、髪の強度やしなやかさが損なわれることがあります。
これは、生卵をフライパンで焼いて目玉焼きになるのと同じ現象です。
高温に設定したヘアアイロンを毎日使ったり、同じ箇所へ何度も熱を加えたりすると、乾燥や切れ毛につながりやすいため注意しましょう。

濡れた髪に高温のヘアアイロンを当てると、髪に含まれる水分が急激に蒸発し、毛髪の内部や表面に大きな負担がかかります。
切れ毛やゴワつきにつながる可能性があるため、髪を十分に乾かしてから使用することが大切です。
また、髪を強く挟んだり引っ張ったりすると、熱に加えて摩擦による負担もかかります。
キューティクルが傷み、パサつきや切れ毛につながるため、必要以上に力を加えず、同じ箇所に何度もアイロンを通さないようにしましょう。
生活習慣が乱れている
髪の主成分であるタンパク質や亜鉛などの栄養が過度なダイエットで不足すると、健康な髪を育てる土台が損なわれてしまいます。
さらに、睡眠不足やストレスが重なると頭皮の血行が悪くなり、必要な栄養が毛根まで届きにくくなる要因に。
栄養不足で育った髪はもろくなり、枝毛や切れ毛が増えて、パサついた髪へと変化してしまいます。
髪のパサつきを改善するには?
髪のパサつきを抑えるには、摩擦や熱による新たなダメージを防ぎながら、コンディショナーやトリートメントで髪表面を整えることが基本です。 正しいシャンプーや髪の乾かし方といったセルフケアに加え、サロンでの本格的なトリートメントや頭皮ケアを取り入れることが改善への近道。 ここからは、今日から自宅で始められる予防策からサロンで試せる改善策まで、わかりやすくご紹介します。
【予防策】パサつきを抑える正しい洗い方をする

1.髪ではなく、頭皮をきれいにするイメージで洗う
ぬるま湯で髪全体をしっかり流すことで、表面のホコリや汚れの多くを落とせます。
あらかじめ汚れを落とせると、シャンプーの泡立ちもよくなり、髪同士の摩擦ダメージも予防できますよ。
洗髪時は髪をこするのではなく、頭皮をきれいにするイメージを持つのがポイントです。
爪を立てずに指の腹を当て、頭皮をもみほぐすように洗っていきましょう。
頭皮を中心に洗うことで髪の余計な摩擦を防ぎ、キューティクルを守りながらすっきり洗い上がります。
2.コンディショナーは中間から毛先に塗布する
髪が濡れすぎていると成分が薄まり、ダメージの蓄積しやすい毛先へ密着しにくくなってしまいます。
毛穴詰まりやベタつきを防ぐためにも、根元にコンディショナーを塗るのは避けてくださいね。
コンディショナーをなじませたら、すぐに流さず数分置いて成分を浸透させるのが理想的です。
製品が推奨する時間を目安に2〜3分ほど置くことで、開いたキューティクルが整い、なめらかに仕上がりやすくなります。
3.洗い残しがないようにぬるめのお湯でしっかりとすすぐ

40℃以上のお湯は必要な皮脂や水分まで奪ってしまい、頭皮の乾燥を招きやすくなります。
頭皮や髪への刺激を抑えるためにも、少しぬるいと感じる温度で洗い流すよう心がけましょう。
また、すすぎ残しは毛穴詰まりや頭皮トラブルを引き起こす要因です。
洗う時間の2〜3倍を目安に、襟足や耳の裏など泡が残りやすい部分に注意しながら、地肌のぬるつきが消えるまで丁寧にすすぎましょう。
▼自宅でヘアケア。おすすめのアイテムが知りたい方へ
【予防策】ドライヤーやヘアアイロンの熱から髪を守る
毎日のドライヤーやヘアアイロンで加わる熱ダメージは、当て方や設定温度を意識することで軽減できます。 濡れた状態を放置せず正しく乾かすこと、そしてアイロンの温度がうるおいをキープするコツです。 ここでは、正しいドライヤーのかけ方とヘアアイロンの熱から髪を守る方法をご紹介します。
ダメージを抑えながらドライヤーをする方法

- 頭皮・根元から乾かす
- ドライヤーは髪から20cmほど離し、乾きにくい頭皮や根元から風を当てていきましょう。 ドライヤーを持っていない手で、髪を軽く浮かせて頭皮や根元に温風が届きやすくすると、乾きやすくなります。 さらにドライヤーの先を揺らして、1か所に熱が集中しないようにするのがポイントです。

- ドライヤーの温風は上から下方向に当てる
- 頭皮や根元が乾いたら、ドライヤーを高い位置に上げて、上もしくは斜め上から温風を当てていきます。 キューティクルの向きに合わせて風を送ることで、表面が均一に整い、まとまりやすくなります。

- だいたい乾いたら冷風に切り替える
- 髪がほぼ乾いたら冷風へ切り替え、髪や頭皮にこもった熱を冷ましましょう。 最後に毛流れに沿って冷風を当てると、スタイルを整えやすくなります。 冷風を当てることでキューティクルが引き締まり、髪の水分や栄養が保持されやすくなります。
熱ダメージを軽減するヘアアイロンの使い方

- 髪が乾いた状態でセットする
- ヘアアイロンを使う際は、髪が根元から毛先まで完全に乾いた状態でセットするのが鉄則です。 濡れた髪に高温のヘアアイロンを当てると内部の水分が急激に蒸発し、キューティクルを内側から傷めてしまいます。 ドライヤーでしっかり乾かしてからヘアアイロンを使用することで熱の負担を抑え、ツヤのあるスタイルに仕上がります。

- 温度を調節する
- ご自身の髪質やダメージ具合に合わせて、ヘアアイロンの温度を適切に調整しましょう。 設定温度の目安は140〜160℃です。 同じ箇所に繰り返し当てないように気をつけましょう。 温度が低すぎて、ヘアアイロンを何度も通すのもダメージの原因になるため、適温で手早く通すのがポイントです。
【予防策】パサつき対策に効果的な生活習慣を心掛ける
髪の主成分であるタンパク質をはじめ、その合成を助ける亜鉛やビタミンB群などをバランスよく取り入れましょう。
過度なダイエットによる栄養不足は、髪がやせ細り、パサつきを招いてしまいます。
特定の栄養素に偏らず、タンパク質やビタミン、ミネラルをまんべんなく摂ることが大切です。
普段の食事に野菜や海藻類をプラスするなど、いろいろな食材を組み合わせる意識をもちましょう。

髪の成長や修復を促すホルモンは、入眠直後の深い睡眠で多く分泌されます。
就寝前のスマホを控えてリラックスできる環境を整え、熟睡しやすい規則的な生活を心がけましょう。
【改善策】ストレートパーマ・縮毛矯正を試してみる
ヘアアイロンの熱の負担を減らせるため、パサつき予防はもちろん、スタイリング時間も短縮できる魅力的な選択肢です。
ただし、ストレートパーマと縮毛矯正は仕組みや持続期間が異なるため、ご自身の髪質や目的に合わせたメニュー選びが大切です。
薬剤のみで施術するストレートパーマは、軽いうねりや広がりを抑えたい方におすすめ。
持続期間は1〜3ヶ月ほどで、ナチュラルなまとまりを楽しめます。
一方、薬剤とヘアアイロンの熱で強いうねりやくせをしっかり伸ばすのが縮毛矯正。
かけた部分は半永久的にまっすぐになるため、強いくせ毛に悩む方にぴったりな施術です。
髪のダメージ具合や施術履歴によっても適した方法は変わるため、美容師さんと相談しながら自分に合ったメニューを選びましょう。
▼ストレートパーマ・縮毛矯正が気になる方に
【改善策】サロントリートメントでケアする
ダメージが気になる髪には、サロンでの集中トリートメントが効果的です。 プロの手による施術は、ホームケアでは補いきれない髪内部までうるおいと栄養を届けてくれるのが魅力。 定期的なサロンケアを取り入れることで、さらに指通りの良いしなやかな髪へと近づけるでしょう。 ここでは、サロントリートメントを受けるメリットや、事前に知っておきたいポイントをご紹介します。 ご自身の髪の状態に合ったケアを見つける参考にしてみてくださいね。
サロンのトリートメントは何が違う?
・髪の表面と内部の両方を集中ケアできる
・髪質やダメージに合わせたオーダーメイドの処方ができる
市販品が髪表面の保湿を中心とするのに対し、サロンケアはスチームなどを用いて髪の奥深くへのが特徴です。
高濃度のタンパク質や水分を内部へしっかり補給し、表面もコーティングすることで、しなやかなツヤ髪へ導いてくれます。
さらに、一人ひとりの髪質や悩みに合わせて薬剤を調合できる点も、サロンならではの魅力です。
カラーやパーマ、ヘアアイロンの熱など、ダメージの原因や程度によって補う栄養素は異なるもの。
美容師さんが髪の状態を見極め、ぴったりな配合を選んでくれるため、自分に合ったお手入れが叶います。
トリートメント効果はどれくらい続くの?
施術後のお手入れによっても持続期間が変わるので、自宅でも丁寧なケアを心がけましょう。
トリートメントの効果を長持ちさせる鍵は、髪への負担をできるだけ抑えることです。
熱や摩擦、紫外線などの刺激を受けるとキューティクルが開き、うるおいが失われる原因に。
正しいシャンプーや髪の乾かし方はもちろん、ドライヤー前に洗い流さないトリートメントを使うのも効果的です。
毎日の丁寧なケアと定期的なサロンケアを組み合わせることで、まとまりのあるツヤ髪をより長くキープできるでしょう。
▼サロンでのトリートメントが気になる方に
【改善策】ヘッドスパや頭皮マッサージを試してみる
頭皮に余分な皮脂や毛穴汚れがたまると地肌の血行が滞り、髪に必要な栄養が届きにくくなる原因に。
表面を保護するトリートメントに対し、ヘッドスパや頭皮マッサージはハリのある髪を育てる土台を作ってくれます。
サロンのヘッドスパは、専用のクレンジングで普段落としきれない毛穴の古い皮脂や角栓をすっきり除去。
指の腹で頭皮を丁寧にほぐすことで血流が促され、毛根まで栄養が行き渡りやすい状態へ整えてくれます。
髪や頭皮の状態を知って、正しいパサつき対策を
髪のパサつきを抑えるには、毎日の丁寧なセルフケアと生活習慣の見直しが第一歩です。 正しい洗髪や乾かし方に加え、栄養バランスや睡眠の質を意識することで内側からもすこやかな髪へ導けます。 さらに、ダメージの状態に合わせてサロンケアを取り入れることが、まとまりのあるツヤ髪への近道。 パサつきの原因や適したケアは人それぞれだからこそ、ご自身の髪や頭皮の現状を正しく知ることが大切です。 日々のセルフケアの効果を高めるためにも、美容師さんに髪や頭皮の状態をチェックしてもらいましょう。 ご自身にぴったりのケアを見つけて、指通りの良い理想のツヤ髪を手に入れてくださいね。


























